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美浜町プレミアム商品券即日完売 〈2015年7月7日〉

2015年07月07日 08時30分00秒 | 記事

販売受付を置く会場3階は、販売開始前から人であふれた


 美浜町と美浜町商工会は5日午前9時から、地域福祉センターで、町プレミアム商品券を発売。発売初日の5日は町民に限って発売したが、4000セット用意した商品券の販売整理券は、2時間ほどで配布を完了した。販売は先着順で、開始時には屋外に100人以上の長蛇の列。主催側は整理券を配布して対応したが、雨のなか2時間並んで買えない事態も起こり、町民からは販売方法への怒りや不満が噴き出した。

 商品券の発売は、本人に限っての先着順。購入希望者は、会場に直接足を運ぶ必要があった。会場には早朝5時に一番乗りの人が来て、午前6時半には10人ほどの列。主催側は午前7時45分に開場して人を入れ始めたが、午前8時にはすでに受付を置く3階に入りきらないほど人が集まり階段まで列が伸び、販売開始の午前9時には商工会奥の駐車場を蛇行一周するほどの行列ができた。
 販売開始早々購入を済ませた和田の柏木ミサキさん(69)は、夫・邦雄さん(73)と交代で午前6時前から列の3番目に並んだ。「商品券はガソリンや食事、食品に使います。洋服屋ものぞいてみようと思います」とミサキさん。
 販売受付が始まっても、2カ所しかない受付では本人確認作業などで時間がかかってうまくさばけず、さらに行列は伸びる始末で、長時間待たされた人のなかには体調不良を訴え運ばれるお年寄りもいた。
 主催側は行列対策として、1セットごとの整理券を会場玄関で配布。午前9時半ごろからは屋外に並ぶ人らにも順に整理券を配り、行列後方の人には、売り切れるかもしれないと言ってまわった。しかし、購入セット数を一人ひとりに聞きながらの整理配布は時間がかかり、配り終えたのは、販売開始から2時間後の午前11時。最後に整理券を手にした人の後には、まだ200人ほどが並んでいた。
 雨のなか2時間待ったのに結局売り切れて買えなかった60代の主婦らは「待たせた末に完売やなんて。買えないなら最初に言うべき」と主催側に怒りの声。職員らに詰め寄る人もいた。他にも「先に発売した他市町の例から学んでいない」「早いもの勝ちというのはこの事業の趣旨から外れている」などと販売方法に不平不満が続出。「日曜日に仕事している人もいるのに、町職員や議員が買うのはどうか」との声もあった。
 主催側は完売後、まもなく町内放送で周知。受付手続きは午後1時30分までかかった。会場周辺には商品券を買いに来た町民らの車があふれ、路上駐車を警察に指摘される人もいた。
 商品券は初日のみ販売対象を町民に限り、2日目以降は町外の人でも買えるように設定。販売は「完売するまで」とポスターや広報などで周知していた。しかし、初日分は売り切れても、2日目にまた買えると誤解していた人もいて、商工会には6日午前にも数件問い合わせの電話や来訪があった。
 商品券のプレミアム率は40%と管内最高で、スーパーやガソリン店など日常必需品を売る店で使えるため、人気を集めた。


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