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27年度御坊市文化賞に山崎武男氏(個人)劇団RAKUYU(団体) 〈2015年10月18日〉

2015年10月19日 08時30分00秒 | 記事

山崎武男氏

劇団RAKUYU


 平成27年度御坊市文化賞が決まった。個人は弘武館館長として全国的に剣道文化の普及などに尽力している山崎武男氏(68)=島=。団体は演劇活動を通じて青少年健全育成などに貢献している劇団RAKUYU(松本浩二代表)が選ばれた。表彰式は11月2日午前10時30分から市民文化会館で行い、柏木征夫市長から賞状と記念品を贈る。今年で40回目。今回を含めて受賞者は70人、25団体となった。

 山崎武男氏 父・忠男氏(故人)の手ほどきで8歳頃から剣道を始め、昭和58年に忠男氏が設立した弘武館継承の意志を固め、少年剣道指導の道に入った。平成元年に弘武館川辺道場を設立、4年に弘武館館長を後継し、現在に至るまで後進の指導に当たる。昭和39年の全日本剣道道場連盟発足と同時に加盟し、連盟主催の全国道場少年剣道大会には第1回から48回連続出場し、1位2回、2位と3位がそれぞれ1回の成績を残している。
 創立以来1千人近くいる門下生の中には国体、インターハイ、全日本選手権出場者も数多くいる。今年で55回目を迎える弘武館主催の近畿少年剣道錬成大会には全国各地から2千人を超える選手が集まり、少年剣士の交流、指導者の情報交換の場として大きく寄与するなど少年剣士の技術力向上や健全育成はもとより市のスポーツ文化の向上、全国的な剣道文化の普及に尽力。県剣道道場連盟会長や全日本剣道道場連盟評議員など要職に就き、23年から市体育協会長も務めている。
 山崎氏の話 このような名誉を頂き、大変ありがたく思います。自分の力ではなく、OBや保護者ら多くの皆さんのお陰で受賞できたと感謝しています。
 劇団RAKUYU 御坊日高地方の文化向上を目指して平成10年に結成し、翌年に旗揚げ公演「ミュージカル鬼が島・桃次郎の冒険」を上演。「地域に根ざした劇づくり」を目標に18年には初の地元作品「ミュージカルファンタジー『道成寺』~宮子と道成ものがたり」を御坊で、19年に県民文化会館で公演した。その反響は県内各地に広がり、道成寺建立と宮子姫の話をより身近かに周知してもらえる機会となった。
 19年、20年には市観光協会主催の宮子姫誕生祭に参加し、八幡山公園で『道成寺』のハイライトを野外公演。22年に地元作品第2弾として有間皇子の物語を舞台化した「悲劇の皇子アリマ」を公演。民話劇、児童劇、西洋作品、現代劇などの上演活動を続け、現在は地元作品第3弾を模索している。すべての公演に地元小中学生が出演し、演劇を通じた青少年健全育成をはじめ、地域文化の向上に貢献している。
 松本代表の話 文化賞を受賞させて頂き、大変光栄に思っています。これからも劇団メンバーは日々精進し、皆様に喜んでもらえる芝居を作っていきたいと思います。


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