印南風力発電所(写真はイメージ)
印南風力発電(株)=大阪市、牧野真代表=が印南町樮川、羽六地区に計画している印南風力発電所の起工式は15日午前10時30分から、樮川集会所で行う。同発電所は平成30年5月完成、6月から売電を開始し20年間発電を行う予定にしてる。自然エネルギーの普及が進む中、町内には平成25年に設けられたメガソーラーがすでに稼働しており、町は「時代に即した施設で再生可能エネルギーの普及につながる」と話している。
同社は印南町とみなべ町を結ぶ黒潮フルーツライン近郊の樮川と羽六両区にまたがる山中に平成21年から発電事業計画を進めてきた。計画では町と樮川区所有の土地27・2ヘクタールに出力2000キロワットの風車を13基、連係変電所1カ所を設けるほか、町内に管理事務所1棟も設ける。年間総発電量は約5000万キロワットで、一般家庭約1万4000世帯分に相当する発電能力がある。
建設工事は三井造船(株)=東京・中央区、田中孝雄代表=が請け負っている。三井造船(株)は由良風力発電所などこれまで8件の施工実績があるが、9件目となる今回の印南風力発電所は過去最大規模となる。同社は「最近全国各所で見られる自然災害を十分に配慮した防災計画を折り込み、安全な発電所の建設をめざします」としている。
工事は年明けから風車を搬入するための進入路工事にすでに着手しており、平成29年夏に風車を搬入して設置工事にかかり、30年5月に工事を完成、6月から売電を開始する計画。
風力発電事業が計画通り稼働となれば町には固定資産税が入る。風車の耐用年数は17年とされており、1基約4000万円で稼働から17年間で約5億2000万円の税収が見込める。年間の二酸化炭素排出量削減量は2万9000トン(森林の状態と比較して約80倍に相当)と再生可能エネルギー普及効果とともに税収面での効果も期待できる。
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