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国保日高病院が中紀地方初の精度保証施設に認定 〈2016年4月23日〉

2016年04月23日 08時30分00秒 | 記事

認定書を手に曽和院長(右)と畑臨床検査技師長

臨床検査を行う臨床検査技師


 信頼性が極めて高い臨床検査値を提供しているとして、御坊市の国保日高総合病院が、精度保証施設に認定された。臨床検査値が標準化され、その精度が十分保証できる施設を認証する制度で、県内では和歌山医大、紀南病院、和歌山労災病院に続いて4施設目。中紀地方では初めての認証施設となった。

 日本臨床衛生検査技師会と日本臨床検査標準協議会による認証制度。データが疾患の診断や予防で活用される臨床検査は、いつどこで実施しても信頼性の高い結果が得られるよう検査データの標準化が必要とされていたため平成22年に創設された制度で、これまでに全国47都道府県の659施設が認証されている。認証には、日本臨床衛生検査技師会主催の外部精度管理調査で高成績を収めているほか、臨床検査データの標準化の実践、臨床検査技師の継続的な教育などが条件。
 日高病院は検体検査、生理検査各7人の14人の臨床検査技師と3人の事務員の計17人がスタッフ。平成26年度、27年度2年間の外部精度管理調査では、A~Dの4ランク中、生化学や生理機能など各分野の約50の項目のほとんどでA評価を獲得。検査機器も補正、是正を行うなど日々の精度管理に努め、メンテナンスにも尽力。標準化を実践し、技師は安定したデータ取得へ研修会や学会に積極的に出席するなど知識と技術の向上に励んでいる。
 曽和正憲院長(63)は「スタッフの皆さんが患者のことを真摯に思い、検査をしている結果だと考えています。優秀なスタッフにただただ感謝しています」、畑忠良事務次長兼臨床検査技師長(55)は「臨床検査データは患者の治療の指標。今後も患者のために、精度の高い信頼される臨床検査データが提供できるよう努めていきたい」と話している。


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