アユの生態について前田さんから話を聞く児童
切目川漁業協同組合(廣原敏弘組合長)は17日、清流小学校(川端浩次校長、全校児童65人)で、つかみ取りや試食などを行うアユの体験学習会を開いた。地域の魚であるアユに触れて感触を体感するとともに「命を頂く」という感謝の気持ちを持ってもらおうと平成25年度から実施しているもので、児童はアユを捕まえ、焼きたてを食べるなど楽しみながらアユの生態や自然の摂理を学んだ。
アユは校歌の歌詞にも出てくるなど同校のシンボル的魚でもあり、食育も兼ねて今年も日高川漁業協同組合(大杉達組合長)、県内水面漁業協同組合連合会の協力を得て登校日に合わせて行った。体育館で日高川漁協参事の前田豊温さんが「卵は1ミリもなく、ふ化直前まで体を丸めている。体を伸ばして6ミリ~8ミリの大きさで生まれてくる。ふ化すると海まで流されて、プランクトンを食べて大きくなり、春先に川の上流をめざしてそ上する。今の時期はおいしいアユがたくさん泳いでいる。秋になると産卵のために川を下る。これを落ち鮎という」などと生態について分かりやすく話し「1年しか生きない魚はアユぐらいしかない。アユは1年で一生を終える魚ということを知っておいて下さい」と児童に呼びかけた。
続いて全校児童は、グラウンド脇に設けた特設プールでアユのつかみ取りを楽しんだほか、漁協関係者が炭火で塩焼きした焼きたてのアユを食べた。つかみ取りでは「捕まえた」と歓声をあげて喜び、試食では「おいしい」と笑顔でほお張っていた。つかみ取りでは「ヌルヌルしてつかみづらかったけど6匹捕まえた」という森悠稀君(2年)は「塩が効いていてとてもおいしい」と笑顔で話した。廣原組合長は「アユを通して郷土の自然などに興味や関心を持ってもらえればうれしい」と児童がアユをつかみ取りしたり、食べる姿を見守っていた。
切目川漁協は21日に切目小学校でも同様のイベントを実施する。
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