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印南町が上道改良住宅建て替えに伴い旧幼児教育施設初の解体へ 〈2017年8月23日〉

2017年08月23日 08時30分00秒 | 記事

上道改良住宅建て替え事業に伴い解体撤去される
旧あけぼの保育園舎


 印南町は、あけぼの保育園閉園後に地域の交流活動拠点として活用していた「あけぼのふれあいセンター」を解体、撤去する。上道改良住宅の建て替え事業に伴うもので、いなみこども園開園で閉園した同町の旧保育園・幼稚園施設で解体されるのは同施設が初めて。

 元あけぼの保育園施設は昭和51年に鉄骨造り平屋で建設。こども園開園に伴う閉園後は「あけぼのふれあいセンター」として昨年度までシルバー人材センターが事務所を置くなど有効活用していた。今回、平成25年度から取り組んでいる上道改良住宅建て替え事業の建設用地として活用するため解体されるもので、すでに入札が行われ、(株)千代徳組=同町印南、久堀徳次代表=が1860万4080円で落札しており、近く解体工事に取りかかる。解体後、整地し、来年度事業で8戸を建設する計画だ。
 同事業は同和対策の一環で昭和47年から5年かけて建設された90戸の老朽化に伴い25年度から建て替えに着手。70戸程度を建設する計画で、昨年度までにすでに28戸が建設され入居。今年度は解体住宅跡に8戸の建設を予定している
 同町では平成23年度のいなみこども園開園に伴い、平成22年度で、あけぼの保育園のほか、切目川保育園、稲原西保育園、印南幼稚園、稲原幼稚園が閉園。まづま保育園は平成21年3月末ですでに休園となっており、閉園後の施設の有効活用が課題だった。
 園舎はいずれも平屋で、稲原幼稚園が鉄筋コンクリート造り、その他は鉄骨造り。建設は稲原幼稚園と稲原西保育園が昭和50年、切目川保育園は昭和54年、印南幼稚園は昭和56年で、まづま保育園が一番新しく平成11年に竣工。耐力度調査はいずれも実施済みで建て替えの必要はなしとの結果が出ている。
 印南幼稚園以外の5施設では南海巨大トラフ地震などに備えて食料と水の備蓄に活用しているほか、印南幼稚園は「いなみっ子交流センター」として学童保育の拠点施設に、稲原幼稚園は「アグリコミュニティ稲原」として、町特産物などを使った加工品作りや民泊グループ「かえるの宿」事務所などに、切目川保育園は園庭にプールを設置し、隣接する清流小施設として活用。まづま保育園は選挙時の投票所として使用するなど既存施設の有効活用に取り組んでいる。旧あけぼの保育園舎に置いていた備蓄食料は切目小学校の倉庫に移設した。


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