賞状を手にする井戸良君
平成29年度全国中学校体育大会・第44回全日本中学校陸上競技選手権大会は19日から22日まで熊本県民総合運動公園陸上競技場で開き、初出場の大成中3年、井戸良君(14)が男子砲丸投で県中学新記録となる14メートル69をマークし5位入賞を果たした。予選から自己ベストに迫る好記録を出し、決勝は会心の一投で表彰台に上り、県中学記録更新と合わせ二重の喜びとなった。
男子砲丸投(5キロ)には全国から59人が出場。予選は2組に分かれて3投し、井戸君は1投目から14メートル11をマーク、自己ベスト(14メートル16)にわずかに届かなかったが、全体10位で予選を通過。13人が進出した決勝は6投で競い、勢いにのる井戸君は1投目から14メートル69と自己新記録と県中学新記録を樹立。2投目以降は記録が落ちたが、13メートル後半を刻んだ。
大会前日から本来の調子を取り戻し、大会の練習でも手応えが感じられたという。本番は平常心で臨み、迎えた決勝は低い姿勢から持ち前のスピードにのって絶妙のタイミングで砲丸を突き放し好記録を出した。
今季は全中陸上の予選となった7月の県通信陸上で14メートル08の自己ベストをマーク。その後も県の大会(7月中旬)で14メートル16と自己ベストを更新するなど調子は上々。全中では課題としていたフォームを改善するとともに、砲丸を突き放すタイミングが理想通りにいった。決勝1投目は投げた瞬間「いった!」と手応えを感じた通り、砲丸はぐんぐんと距離を伸ばし、2016年に速水選手(当時・湯浅中)が出した14メートル44の県中学記録を25センチ更新する新記録を達成、自己ベストも53センチ更新した。
井戸君は173センチ、96キロ。決勝に進出した13選手の中で最も小柄だが、スピード、重心の取り方、砲丸を投げる際の突きなどがうまくかみ合い表彰台を射止めた。
5位入賞について「ギリギリ入賞できるかなと思っていたので、5位に入りビックリしました。満足のいく結果です。中学校の公式戦で砲丸投に出場できるのはこれが最後で、何としても県記録を抜きたいと思っていたので、全国舞台で抜けて良かった」と笑顔で話した。
井戸君は今季は円盤投でも県中学記録を更新し続けるなど好調ぶりを見せており、自身がマークした42メートル32は全国中学ランキング5位にランクインするなど今後の成長が楽しみ。
男子砲丸投には管内から小林聖君(南部中2年)も出場したが、記録が伸びず決勝進出はならなかった。
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