これまでの活動を振り返る
日高高校「わかやまクラフト」のみなさん
2015年暮れから3年間続けたOECD日本イノベーション教育ネットワーク(ISN)の活動が終了するのに伴い、日高、那賀、海南、田辺、星林の5高校からなる和歌山クラスターは15日、日高高校で、発展的解散式を開いた。和歌山クラスターはISNの進めるプロジェクト「地方創生イノベーションスクール2030」にドイツ、トルコの海外校とも連携して取り組み、昨年8月に東京で開催されたその集大成「生徒国際イノベーションフォーラム2017」では、全体を代表して共同宣言、大きな成果を残した。
始めに、統括責任者で前日高高校長の上田優人氏が活動を総括。受け身だったこれまでの日本の教育を根底から見直し、自ら考え創り出すことを評価するかたちに変えようとの根底の思いや、地域を見つめ諸外国と交流しながら進めてきた活動の成果、経済を担当するOECDが教育に取り組んだことの意義など振り返り「今日の解散式はさみしいが、他校や外国の仲間と切磋琢磨する機会は今後も続けていけたら。この取り組みで得た価値観、ワクワクした気持ちは絶対つぶさず、仲間をつくっていってほしい。今回、あなたたちは何もないところから価値や行動を生み出してきた。それはみなさんのすごい自身、力になっている。発足時から和歌山クラスターだけが、みなさん生徒がやろうと進めた。こんなすばらしいクラスターは他になかった」と、メンバーらを絶賛した。
解散式に先立ち、去る3月のドイツ研修に参加した生徒らが、その経験と感想を報告。日高高校からは狩谷朱音さん(3年)、小早川ありささん(2年)、藤瀧碧さん(同)が、コンスタンツ市ヴェッセンベルグ高校生とのディスカッションの内容や、滞在中のエピソード、研修で得た成果など語った。
解散式では、生徒と教員らがこれまでの活動を回顧。和歌山クラスターの日高高生のグループ「わかやまクラフト」のメンバーらは、ほんまち商店街でのまちゼミや、由良町でのインスタグラム関連企画、御博オープニングイベントなど、行ってきた活動を振り返り、メンバーのひとり、山本詩央理さん(3年)は、昨年10月のOECDパリ本部で発表した経験を報告した。
最後に、池田尚弘校長が、和歌山クラスター解団の言葉。教員と生徒が立場を超えてともに取り組み、活動を深めることができた成果をかみしめた。
和歌山クラスターはここで解散するが、ISNは今後フェイズ2として、新たなかたちで活動を継続。日高高校はフェイズ2にも参加していく。
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