ラオス人民民主共和国のソムサバスさんとともに
開会宣言する小早川ありささん(左)
インド、インドネシア、オーストラリア、カンボジア、韓国、中国、トルコ、ミャンマー、モンゴルなどアジア・オセアニア地域の20の国・地域と、和歌山をはじめ日本の高校生が一堂に会し対話、協働する県主催「第4回アジア・オセアニア高校生フォーラム」は24日、開幕した。午後1時30分から県民文化会館で開いた開会式では、自国の民俗衣装を身につけた海外からの生徒らが華やかに場を飾るなか、日高高校の小早川ありささん(2年)が、ラオス人民民主共和国のソムサバス・トングファニットさんとともに、開会宣言。参加生徒らは順番に、自国や自校を紹介した。
仁坂吉伸知事は「このフォーラムをここ和歌山で開催できたことを、とてもうれしく思います」とあいさつ。「このフォーラムは、みなさんの今後の人生において貴重な経験になる。世界はみなさんが今後活躍する舞台。このフォーラムを生かし、よりよい未来をぜひともつくってください」と生徒らに呼びかけた。
東アジア・アセアン経済研究センターの西村英俊事務総長は、このフォーラム開催のきっかけをつくった日高高校と、当時の上田優人校長を称賛。今回のフォーラムが参加生徒らの大きな財産となることを期待した。
開会宣言では、小早川さんとソムサバスさんが並んで壇上に立ち「お互いにたくさん話をしましょう。意見を分かち合うことによって、わたしたちは地域社会をより豊かにすることができる。世界をよりよく変えていくために、今日ここで学んだアイデアを実践するべく奮い立つことができる」と声をそろえた。
その後の休憩時、ロビーで「相手とは今日初めて会って、軽くリハーサルしただけで、本番でした。でも、お互いにアイドル好きという趣味がいっしょと分かって、打ち解け、なんとか頑張れました」と小早川さん。
同フォーラムは、平成26年度に日高高校が100周年記念事業として行った「アジア高校生フォーラム」の意思を引き継ぐ会。すべてのプログラムを英語で行う。今回、生徒らは(1)津波・防災対策(2)環境問題(3)観光・文化(4)教育-の4つのテーマを研究課題に、意見を発表し合い、議論を深める。県内の高校生が高野山を案内する県世界遺産研修ツアーも。期間中、参加生徒らは3泊4日の合宿で共に過ごし、親睦を深める。
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