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ボウリングのNHK杯全日本選抜選手権大会 安里秀策選手(日高東宝ボウル)9年ぶり2度目V 〈2019年5月23日〉

2019年05月23日 08時30分00秒 | 記事

 

優勝カップを手に安里秀策選手


ボウリングのNHK杯第53回全日本選抜選手権大会は17日から19日まで3日間、埼玉県狭山市の新狭山グランドボウルで開き、男子の部で御坊市薗、日高東宝ボウル所属の安里秀策選手(27)=有田市=が9年ぶり2回目の優勝を飾った。優勝決定戦では、高校生ボウラー=神奈川=を217-205で破った。最終10フレームでパンチアウト(すべてストライク)で勝負を決めるなど昨年のアジア競技大会金メダリストの底力を見せつけ頂点に。悲願の世界選手権(11月、アメリカ)での金獲得へ弾みをつけた。

 大会には歴代優勝者と昨年度活躍した男子155人、女子105人が出場した。安里選手は予選を10位で通過。上位40人で争う準決勝は2位で、上位12人での決勝は3位で勝ち上がり、上位4人で激突するファイナルに駒を進めた。1ゲームマッチのファイナルはアジア競技大会の歴代金メダリスト2人と高校生2人の顔ぶれ。安里選手は226点をマークし、上位2人が1ゲームマッチで争う優勝決定戦に進出した。
 安里選手は1フレームでストライクを奪ったが、以降は緊張とレーン状態の変化(1投ごとにレーンのオイル状態が変わる)に対応しきれず苦しい投球。6フレームまでストライクがわずか1つながら、以外のフレームは着実にスペアを重ねてリードを保った。終盤、高校生の相手選手に追い上げられたものの、7、8フレームで連続ストライクを奪取。最終10フレームで「パンチアウト」で勝負を決めた。
 安里選手は「コツコツとスペアをひろって最後はパンチアウトという大人のボウリングができた」と振り返り、日高東宝ボウルの職場仲間に「自分のことのように喜んでくれて本当にうれしい」と笑顔。10月には最大目標とする世界選手権の選考大会となるアジア選手権が始まる。世界選手権ではダブルスで銀メダルを獲得しているが、金メダルにはまだ手が届いていない。「アジア選手権で世界選手権の出場を確定させて、どの種目でもいいので金を取りたい」と目を輝かせた。
 出社後には常連客からも祝福を受けた。「地域の人にも喜んでもらって感謝しています。もっともっとボウリングが盛んになればと願うばかり。ほとんど毎日いるので気軽に声をかけて下さい。教室も開催しています」と話している。


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