令和3年度御坊市文化賞に、おおたにクリニックの大谷和正氏(69)=名田町野島=、御坊少年少女合唱団(洲崎郷代表)が選ばれた。大谷氏は高齢者ら住民に親しまれ信頼される医師として地域医療をはじめ学校保健、母子保健、障害児者支援など広範囲で活躍。合唱団は昭和55年結成以来41年間、合唱を通じて地域文化の向上、児童健全育成に尽力。表彰式は11月2日午前10時30分から市民文化会館で行い、三浦源吾市長から賞状と記念品が贈られる。今年で46回目。今回を含めて受賞者は78人、29団体。
大谷和正氏 昭和52年に大阪大学医学部卒、同附属病院、府立母子保健総合医療センター等を経て平成8年に地域の強い要望に応える形で当時無医地区だった名田町に小児科・内科を中心とした「おおたにクリニック」を開業。高齢者ら地域住民に親しまれ信頼される医師として地域医療に貢献。専門の小児神経学分野では特にてんかんや発達障害児に対する医療・保健の充実、早期発見と相談・援助体制の向上に努め、この分野の第一人者として県内医療をリード。
市内では乳幼児健診担当医、障害児保育専任医、学校医、園医を務め、障害児通園施設開設、5歳児健診事業の予算化等に助言・支援。平成10年から務める障害児保育専任医は一人の園児について時間をかけて保育士・保護者・医師が話し合う、当時としては全国的に画期的な取り組みで、学会や専門誌等でも発表された。市の母子保健事業や障害児保育・療育の意義や課題を県内外に広報する役割も担うなど広範囲に亘って献身的に尽力。
大谷氏の話 栄誉にあずかり、関係者の皆様に感謝申し上げますとともに名田地区住民の方々、地域の保健・教育・保育・福祉関係の皆様、医師会の仲間、そして明るい笑顔の子どもたちと保護者の皆様にも厚く御礼申し上げます。今後も地域の皆様のお役に立てるよう与えられた職務に励みたい。
御坊少年少女合唱団 子どもたちに音楽の素晴らしさや楽しさを伝えたいと昭和55年に結成。活動を通して子どもたちの主体性や協調性を育むとともに、お互いを思いやる気持ちや合唱を聴いてくれる人への感謝など人間的な成長も視野に入れながら活動を続けて今年で42年目。現団員は4歳から20歳まで28人で歌好き、合唱好き、舞台好きなメンバーが集まる。
市民文化会館で年1回、定期演奏会を開き、昨年度の第40回定演では世界的な作曲家・ピアニストのなかにしあかねさんに40周年記念作品として作曲を委嘱し「同声二部合唱とピアノのための物語組曲『ディックとねこ』」を世界で初めて演奏。平成9年、24年、29年に国民文化祭・合唱の祭典に出場、30日開幕の国民文化祭にも出場。県少年少女合唱団との合同演奏会、クリスマスの夕べ、JC七夕祭など地域イベント・行事にも多数参加し、子どもたちの歌声で地域に元気を届けている。
洲崎代表の話 大変名誉ある賞を頂き、感動しています。これまでの団員、保護者の皆様、結団から今日まで応援下さった方々のお陰と、心から感謝しています。子どもたちの歌声がこの地に響き続けられるようこれからも頑張ります。
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