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県道御坊由良線、美浜町三尾地内等で拡幅工事着々 〈2023年4月15日〉

2023年04月15日 08時30分00秒 | 記事


拡幅工事が進む三尾地内の県道御坊由良線


 県道御坊由良線、美浜町三尾地内の拡幅工事が着々と進んでいる。工事は、同線と県道日の岬公園線とが接する交差点の東約50メートル地点から、御坊市側に向けて約150メートルの道幅を広くするもの。これまでは、最も狭いところでは道幅が4メートル程度で車が対向するのがギリギリだったものを、道幅5・5メートルの2車線に拡幅する。

 昨年秋に着工し、現在、早期完了を目指し工事を進めている。道路に迫る石垣等を撤去して道幅を広げ、水路等の土木工事を施した後、アスファルト舗装し区画線を引く。
 設計は(株)初山=田辺市朝日ケ丘、浜本規一代表取締役=。施工は(株)平野建設=印南町印南原、平野陽介代表取締役=。舗装は(株)柏木建設=日高川町江川、柏木学代表取締役=。総工費は約6000万円。
 県道御坊由良線は、御坊市湯川町小松原、花ご坊前交差点から西の美浜町へつなぎ、美浜町三尾、日高町田杭、阿尾と海岸線に沿って北上、由良町の衣奈トンネル手前まで伸びる道路。点在する集落を結ぶ唯一の道路で地元住民らの日常生活に欠かせず、災害時の支援道路としての役割も担うが、狭い箇所や見通しの悪い箇所が各所にあり、通行に支障をきたしている。
 海岸線の険しいところでは、のり面や路側が切り立っていて崩落の不安があり、実際、大雨などの際には、のり面崩落が繰り返し発生。高波による越波や冠水もあり、そのたびに通行止めを余儀なくされている。
 沿線は、紀伊水道とそこに点在する島々を眺められる風光明媚なところで、各所に絶景。温泉や民宿、海水浴場などの施設もあって観光道路としての役割も期待されるが、現状は道路が狭くて観光バスなどが通りにくく、誘客しづらい。
 そんな現状を早期に解決したいと2018年5月、同線が通る由良、日高、美浜3町の官民が連帯・協調して、県道御坊由良線整備促進協議会を設立。国や県に対し繰り返し、早期の道路改良を要望している。
 県道御坊由良線は現在、三尾地内ほか、日高町阿尾、由良町大引地内で拡幅工事が進んでいる。


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