紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

日高川町が空き家を活用し若者定住促進 〈2023年4月28日〉

2023年04月28日 08時30分00秒 | 記事


補助対象となる物件掲載のわかやま住まいポータルサイト


 日高川町は、空き家を利活用して若者の定住を図ろうと、空き家バンクに登録されている町内の物件に移住し、5年以上継続して居住する意思のある39歳以下の人に30万円の支援補助金を交付する。40歳以上の場合でも中学生以下の子供を扶養する子育て世代も対象となり、子供1人に付き10万円を加算し、人口流出の抑制や担い手不足改善の一助にしたい考えだ。

 同町では、旧町村当時から中津地区などを中心に移住施策で成果を上げており、直近3年の実績でも令和2年度は県内外から10人、同3年度は7人、同4年度は8人が移住した。ただ、移住者の大半が定年退職後の人で、若者の移住者が少ないのが現状だ。
 そんな中、空き家の利活用を若者定住の呼び水にしようと、空き家に移住する若者に今年度から30万円を補助する施策を打ち出した。対象者は町内外を問わず、18~39歳の人で、5年以上継続して居住する意思がある人。年令を問わず子育て世代も対象となり、中学生以下の子供がいる対象者にも30万円、さらに中学生以下1人に付き10万円が加算される。
 対象となる空き家は、県が運営する「わかやま住まいポータルサイト」に登録された個人が所有する物件で、同町内では26日現在で21件が登録されている。町では、同若者定住補助と並行して空き家バンクに登録する物件を募集しており、移住や定住希望者に、利用予定のない空き家を貸したり売却を希望する人の相談を呼びかけている。
 空き家への移住や同補助、空き家提供希望の問い合わせと申し込みは、役場企画政策課(電話23・9511)へ。


 その他の主なニュース

日高港「Sioトープ」(御坊市)で「鯉まつり」(GW~5月末)を開催

御坊市創業者応援事業補助金制度で英語塾講師・岩嵜詩子さんが第1号認定

和歌山県が推計人口を発表(4月1日現在)、増加は日高町など3市町

御坊市野口地区の第2回避難対策ワークショップ、タイムラインやマニュアル作成