干潟で生き物観察を楽しむ子どもたち
古賀教授撮影のシオマネキ
(右の穴には別の雄の個体が入っているよう)
御坊市の塩屋公民館、塩屋文化協会主催の「日高川の干潟観察教室」は6日、天田橋下流の日高川河口で行われ、親子連れ44人が参加した。日高川河口の干潟は、環境省の「日本の重要湿地500選」に選ばれた県内5カ所の干潟の一つで、絶滅危惧種など希少な生き物が生息している。
講師の古賀庸憲・和歌山大学教育学部教授が、日高川河口干潟の重要性、大切さを説明したあと、参加者は干潟に降り、思い思いの場所で生き物採取、観察を楽しんだ。アシハラガニが多く、トビハゼなども見つけた。ハゼ類で詳細の分からないものは県立博物館に写真を送った。
観察中には古賀教授が絶滅危惧Ⅱ類のシオマネキの生息を確認し、写真に収めた。日高川の干潟はシオマネキの県内最大級の生息地。同じⅡ類のハクセンシオマネキは多く生息しているが、シオマネキの生息数は少なく、希少な生き物のひとつ。アシ原の拡大とともに数が減少しているのではないか、とのこと。
昨年は中止のため、今回が初めての観察会。主催者は「子どもたちの興味、関心は強かった。親御さんが子どもさんに必死についていく姿が印象的だった。有意義な会になったので今後も続けていきたい」、古賀教授は「子どもだけでなく、お父さん、お母さんも熱心に観察や採取に取り組まれていた姿が微笑ましかった」と話した。
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