自治連代表、知事らが出席した県政懇談会
県下8市の自治会連合会代表と岸本周平知事ら県当局との県政懇談会は10日、和歌山市で開き、8市の自治連から出された要望に県当局が回答。御坊市自治連合会は日高川水系河川整備計画の早期実現、日高川左岸堤防補強等を要望し、現在設計中の下川放水路について県は「早期に着工できるよう推進する」とし、順調に進めば令和6年度から着工できる見通し。
自治連要望に回答
県下8市の自治会連合会代表と岸本周平知事ら県当局との県政懇談会は10日、和歌山市で開き、8市の自治連から出された要望に県当局が回答。御坊市自治連合会は日高川水系河川整備計画の早期実現、日高川左岸堤防補強等を要望し、現在設計中の下川放水路について県は「早期に着工できるよう推進する」とし、順調に進めば令和6年度から着工できる見通し。
下川放水路は、日高川水系河川整備計画に盛り込んでいる事業で、令和3年度に事業着手。天理教湯川分教会前の県道交差点から日高川堤防まで約1・5キロの通称18メートル道路(県道御坊停車場線)の地中に3・6メートル四方の放水路を設置し、大雨時は放水路から日高川に直接放流することで下川の氾らんを防ぐ計画。
市自治連は「下川は河川ぎりぎりまで家屋が密集しており、住民の不安が大きく、一刻も早い放水路の実現をお願いします」と要望し、県は「早期に着工できるよう事業を推進する」と回答。これまでに流量検討や地質調査、概略設計等を行い、現在は詳細設計中。日高振興局建設部は「今年度中に地元説明会を行いたい」とし、順調に進めば令和6年度から着工できる見通しを示した。
日高川左岸堤防のうち野口新橋下流部の古森地区堤防では「施工後50年以上が経過し、これまで堤防の強度検査や補強工事が行われていない」とし、早急に強度検査を行うよう求めたのに対し、県は「河川パトロール等の目視点検では変状等がない状態。今後、変状等が確認された場合は強度検査等を検討する」と回答した。
野口の市防災センター~小熊大橋間では、堤防上部までのコンクリート化を求めたのに対し、県は「治水上、必要な高さまで張ブロックが施工済みのため、補強の予定はない」。熊野川のしゅんせつ、川底床張りや崩落箇所の改修は「土砂の堆積状況等を注視し、市とも調整しながら必要に応じて緊急性の高い箇所からしゅんせつや維持修繕工事を実施する」と回答。
このほか、市自治連の酒本和彦会長が、小中学校での防災教育推進を提言したのに対し、岸本知事は「有効であると考える。教育委員会に伝える」と応じた。
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