農業連携でさらに交流人口の創出などで地域活性へ
(写真は昨年、日高川町で交流する泉大津の児童)
日高川町は、旧中津村当時から交流が深く、友好都市の大阪府泉大津市と26日、午後2時から同町役場で農業連携協定を締結する。協定締結により、両市町が農業を通じた連携で持続可能なまちづくりを目指し、双方のリソースを有効活用しながら、交流・関係人口の創出など相互の地域活性化を図る。久留米啓史町長と南出賢一市長が協定書に調印する。
泉大津市では、南出市長が平成29年に初当選。同市には農地面積が3%しかなく、市場に左右されにくい食糧の安定的確保と市民の健康増進を目指して農村自治体と連携して共存共生のサプライチェーン(流通の仕組み)を遂行。子どもや妊婦などに減農薬や減肥料で栽培した安全安心な食料の確保にも取り組む中、全国から農業連携自治体をプロポーザル方式で応募し、日高川町など全国6市町が選ばれた。
日高川町は旧中津村当時から友好関係にあり、両市町の児童が互いに行き交うなど交流を続け、町の産品を同市で定期的に販売していた。4年前、農村地を見学したいと願って、和佐地内で田園風景を視察。南出市長が日高川町で育った米を市の子どもたちに食べさせたいと、同年に新米480キロ(8俵)、翌年は1・8トン(30俵)を給食などに提供した。
同市が安全安心な食料の安定的確保を進める構想の中で農業連携を行う自治体を募集。これまでの取り組みから、まず同町から笑の里生産組合(和佐)の米の提供などををきっかけにさらなる地域間交流を深めるとともに、遊休農地の解消等で農業振興にもつなげていく。泉大津市側は、協定をもとに減農薬、減肥料などの特別栽培米等を提供するだけでなく、さらなる地域間交流の促進を期待している。
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