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日高川町が泉大津市と農業連携協定締結 〈2024年3月28日〉

2024年03月28日 08時30分00秒 | 記事


調印書を手にする久留米町長(右)と南出市長


 日高川町と大阪府泉大津市は26日、農業を通じて持続可能なまちづくりをめざし、地域の課題解決や活性化を図る農業連携に関する協定を結んだ。農業の連携をきっかけに都市部にはない豊かな自然、農山村にはない都市部の魅力など互いの利点を生かした連携で、人的交流をさらに発展させるなどして持続的に課題の解決を図る。

 協定書調印式は日高川町役場で行われ、久留米啓史町長と南出賢一市長が協定書に調印。久留米町長は「本町の農業施策を進める上でも有意義。米を通じた動きの中で新たに連携を締結できた。将来的には互いに顔の見える取り組みが今後の農業に必要になり、マッチすれば今後も発展していくと期待している」、南出市長は「食糧問題と農業が非常に厳しい状況で、都市部は農山村がないと生きていけない。都市部と日高川町のような農山村を持つ自治体とのブリッジをかけて、顔の見える関係で共存共生の仕組み、新たな流通作りが互いに自治体の課題を解決するはず。米を皮切りに交流が広がり、持続可能で新たな仕組みを模索できれば」と話した。
 来年度は、同市のマタニティ応援プロジェクトの一環として実施している妊婦への金芽米に同町の米を使用する予定。米以外も果物や、子どもの農業体験などを検討していくという。
 両市町は、旧中津村当時からの友好都市で、両市町の児童が互いに行き交うなど交流を続けている。4年前、農村地の見学を願った、南出市長が和佐地内で田園風景を視察し、日高川町で育った米を市の子どもたちに食べさせたいと、新米を給食などに提供。
 同市は農地面積が約3%しかなく、食糧の安定的確保と市民の健康増進を目指して農村自治体と連携して共存共生のサプライチェーン(流通の仕組み)を遂行。子どもや妊婦などに減農薬や減肥料で栽培した安全安心な食糧の確保にも取り組む中、全国から農業連携自治体をプロポーザル方式で応募し、日高川町など全国6市町が選ばれた。


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