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桑原翠さん(日高高校)日本ユース陸上選手権大会ハンマー投で優勝 〈2015年10月20日〉

2015年10月20日 08時30分00秒 | 記事

桑原さん
(写真は紀の国わかやま国体での様子)


 日本陸上競技連盟主催の日本ジュニア・ユース陸上競技選手権大会のユース女子ハンマー投(4・0㎏)競技が17日、名古屋市の瑞穂公園陸上競技場であり、日高高校2年・桑原翠さんが51メートル47をマークし優勝した。

 参加は全国の高校2年生31人。
 桑原さんは昨年暮れから、大会ごとに自己ベストを更新する勢いで記録を伸ばしてきた。
 今月3日に紀三井寺公園陸上競技場で行われた44年ぶりの和歌山県での開催国体「2015紀の国わかやま国体・陸上競技ハンマー投げ少年女子A(4・0㎏)」で、初出場ながら自己ベストとなる51メートル82を投げ、3位に入賞。去る9月に神戸ユニバー記念競技場で行われた第48回近畿高校ユース陸上競技対校選手権大会では、50メートル34の県高校新記録を出し優勝した。
 以前は2~3回転だった回転数が4回転に増えたことが記録の伸びにつながっているという。投げるフォームも自分のものを確立しつつあり、まだまだ伸びしろは大きい。関係者らも今後に大きな期待を寄せている。
「優勝はうれしかったが、自己ベストを出せなかったのが悔しい。」と桑原さん。冬場は筋力アップと走り込みに励んで力をつけ、来春のシーズンに備える。目指すは高校新記録だ。


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27年度御坊市文化賞に山崎武男氏(個人)劇団RAKUYU(団体) 〈2015年10月18日〉

2015年10月19日 08時30分00秒 | 記事

山崎武男氏

劇団RAKUYU


 平成27年度御坊市文化賞が決まった。個人は弘武館館長として全国的に剣道文化の普及などに尽力している山崎武男氏(68)=島=。団体は演劇活動を通じて青少年健全育成などに貢献している劇団RAKUYU(松本浩二代表)が選ばれた。表彰式は11月2日午前10時30分から市民文化会館で行い、柏木征夫市長から賞状と記念品を贈る。今年で40回目。今回を含めて受賞者は70人、25団体となった。

 山崎武男氏 父・忠男氏(故人)の手ほどきで8歳頃から剣道を始め、昭和58年に忠男氏が設立した弘武館継承の意志を固め、少年剣道指導の道に入った。平成元年に弘武館川辺道場を設立、4年に弘武館館長を後継し、現在に至るまで後進の指導に当たる。昭和39年の全日本剣道道場連盟発足と同時に加盟し、連盟主催の全国道場少年剣道大会には第1回から48回連続出場し、1位2回、2位と3位がそれぞれ1回の成績を残している。
 創立以来1千人近くいる門下生の中には国体、インターハイ、全日本選手権出場者も数多くいる。今年で55回目を迎える弘武館主催の近畿少年剣道錬成大会には全国各地から2千人を超える選手が集まり、少年剣士の交流、指導者の情報交換の場として大きく寄与するなど少年剣士の技術力向上や健全育成はもとより市のスポーツ文化の向上、全国的な剣道文化の普及に尽力。県剣道道場連盟会長や全日本剣道道場連盟評議員など要職に就き、23年から市体育協会長も務めている。
 山崎氏の話 このような名誉を頂き、大変ありがたく思います。自分の力ではなく、OBや保護者ら多くの皆さんのお陰で受賞できたと感謝しています。
 劇団RAKUYU 御坊日高地方の文化向上を目指して平成10年に結成し、翌年に旗揚げ公演「ミュージカル鬼が島・桃次郎の冒険」を上演。「地域に根ざした劇づくり」を目標に18年には初の地元作品「ミュージカルファンタジー『道成寺』~宮子と道成ものがたり」を御坊で、19年に県民文化会館で公演した。その反響は県内各地に広がり、道成寺建立と宮子姫の話をより身近かに周知してもらえる機会となった。
 19年、20年には市観光協会主催の宮子姫誕生祭に参加し、八幡山公園で『道成寺』のハイライトを野外公演。22年に地元作品第2弾として有間皇子の物語を舞台化した「悲劇の皇子アリマ」を公演。民話劇、児童劇、西洋作品、現代劇などの上演活動を続け、現在は地元作品第3弾を模索している。すべての公演に地元小中学生が出演し、演劇を通じた青少年健全育成をはじめ、地域文化の向上に貢献している。
 松本代表の話 文化賞を受賞させて頂き、大変光栄に思っています。これからも劇団メンバーは日々精進し、皆様に喜んでもらえる芝居を作っていきたいと思います。


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御坊市が37年間継続のクロアワビ稚貝放流、混獲率40%台維持 〈2015年10月17日〉

2015年10月17日 08時30分00秒 | 記事

グリーンカラーのついたクロアワビ

漁協組合員らが漁船から稚貝を放流


 御坊市が昭和53年度から毎年、塩屋町、名田町沖で実施しているアワビ(主にクロアワビ)稚貝放流事業が、水揚げ量の減少幅を抑えるなど一定の成果を上げている。15日に開いた市議会平成26年度決算特別委員会で事業の成果を問われた農林水産課は、追跡調査で水揚げされたクロアワビのうち、放流貝の混獲率は40%台を維持しており「放流事業の費用対効果は出ている」と報告し、今後も稚貝放流を継続しながら水産資源の確保、漁獲高の向上につなげる考えを示した。

 アワビの稚貝放流事業はイサキ、ヒラメ、マダイ、クエなどの稚魚放流事業とともに水産資源の確保、漁獲高の向上をめざして実施している。アワビは昭和53年度から毎年度90万円、平成24年度から100万円に増額して実施。26年度は県栽培漁業協会が種苗生産したクロアワビ稚貝1万2800個(殻長平均3・9センチ)とシロアワビ稚貝5100個(同4・2センチ)を購入し、稚貝1個ずつに判別用のグリーンマークをつけて昨年12月に塩屋、名田沖に放流した。
 今年7月から8月にかけて紀州日高漁協の協力で塩屋漁港に水揚げされ、セリ前のクロアワビの中から放流貝を目視でカウントする混獲率調査では、調査した11日間トータルで調査個数1351個のうち、放流貝は42%の574個(殻長平均約10センチ)を占めていた。26年度調査では45%、20年度調査では47%と、過去の追跡調査からも40%台を維持していることが分かっている。
 水揚げ量は平成20年は2242キロあったが、年々減少し、26年は165キロまで激減したが、27年は273キロと増加に転じた。農林水産課は「毎年の水揚げは水温や台風等の気象条件に左右されるので一概には言えないが、水揚げ量が減っている中で、放流貝の混漁率は40%台を維持できており、事業の費用対効果は出ている。仮に放流しなければ水揚げがさらに減り、資源が枯渇する恐れがある。漁協も事業継続を喜んでくれており、引き続き事業は継続したい」とした。
 予算を増額し、放流貝を増やすことには「藻場が減っているため、放流貝の数を5倍にしたら、水揚げが5倍増えるということにはならないのではないか」とし、当面は今の年間100万円の予算を維持、継続する考えを示した。
 委員会審査は午前中に引き続き、一般会計決算歳出を審査。特定健診受診率は40歳以上の受診料を無料にしたことで24・4%と、前年度より5・1アップしたことが報告され、委員から「さらにPRに努めてもらいたい」との要望があった。がんの早期発見が期待できる「ペット検査」を国保日高総合病院に導入するよう求める意見もあった。


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民間委託先(さぬきや)の宿泊施設等の上半期売り上げ爆発的な伸び 〈2015年10月16日〉

2015年10月16日 08時30分00秒 | 記事

宿泊予約サービスなどの充実で
前年同期130%の売り上げを記録した中津荘


 (株)本家さぬきや=本社・大阪府泉大津市=が受託運営する日高川町内の宿泊、温泉施設など11施設で、9月末までの今年度上半期の売り上げが前年度同期比で3割近い驚異的な伸びを記録したことが分かった。国体開催に伴う追い風だけでなく、宿泊・ホテル予約サイトのシステム改善や施設間の連携、送迎サービスの充実などで約30%の売り上げ増となり、経営改善努力の成果が数字となって現れている。

 本家さぬきやに民間委託しているのは、かわべテニス公園と天文公園、きのくに中津荘、温泉館鳴滝、鳴滝キャンプ場、道の駅Sanpin中津、愛徳荘、美山療養温泉館、美山産品所など11施設。このうち、中津荘とかわべ天文公園では、上半期の売上高が対前年度比で約130%となり、愛徳荘でも120%超え。バンガローが人気の鳴滝キャンプ場は133%になるなど軒並み驚異的な伸びとなった。宿泊施設の利用増に伴う相乗効果で中津産品所でも売り上げが10%程度増加している。
 9月下旬からは国体が開催され、事前合宿での施設利用なども追い風となったが、売り上げ増の大きな要因になったのは、類似施設に遅れを取っていた「じゃらん」などの宿泊・ホテル予約サイトの充実による一般客の取り込み。サイトが充実したことで、これまでは電話予約によるリピーターが中心の宿泊だったが、サイト通じた予約が宿泊客の3割を占めるなど、初めて施設を利用する人が大幅に増加したという。
 一方、プラネタリウムなどの天文施設を休止しているかわべ天文公園は、宿泊に特化した利用で売り上げが120%となり、前年度の天文関連施設の売り上げを除けば実質的に1・5倍程度になると見られる大幅増。南山陸上競技場の改修に伴い、町教委が積極的に誘致するスポーツ合宿では、テニス公園や天文公園の宿泊施設に空きがない状況でも施設間の相互協力で、中津荘に宿泊し、南山までの送迎を充実させるなどして団体宿泊客が増加した。
 宿泊客だけでなく、中津荘や愛徳荘では日帰り客も大幅増。中津荘では、送迎を充実させたことで御坊市や美浜町、和歌山市内などから婦人会や老人会の利用が増えるなど3分の1は町外の利用者が占めるほどに。本家さぬきや本社独自のルートを生かし、大阪府南部から自社の観光バスを利用して、道成寺など町内の観光を兼ねた小旅行で集客力が大幅に伸びている。冬場の閑散期を迎えるが、本家さぬきや日高川事業所の藤井弥部長は「気を引き締めて、現状の勢いを維持して今以上を目指したい。忘年会や宴会など、1人でも多くのお客さんに来ていただけるようにしたい」と話している。


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2015年9月 データバンク

2015年10月15日 15時44分32秒 | データバンク

2日
日高川町和佐に和歌山南陵高校が来春開校

3日
御坊市体協が平成27年度スポーツ賞受賞者を発表

4日
JOCジュニア五輪バレーボールの県選抜メンバーに、男子で五味登以君(大成中3)、女子で西川凌さん(日高中同)と田中彩織さん(上南部同)が選ばれる日高高・附属中「日高祭」はじまる交通安全協会御坊支部が第30回交通安全ポスター審査会を開き入賞作品を決定

5日
第33回県小学校「人権の花運動」写真コンテストで印南・岩代両校が最優秀賞受賞御坊市湯川町丸山の踏切で電車とワゴン車衝突

6日
御坊市が第4次総合計画(平成23~32年度)後期事業計画を発表元阪神タイガース・矢野燿大さんが日本青年会議所第46回和歌山ブロック大会で講演

9日
日本美術院の再興第100回院展で、鈴木薫さん(日高町)と小野千寿子さん(日高川町)が入選かわべテニスコートを屋根付きに整備する計画、平成30年にも着手へ津波防災研究会が東北3県被災地復興状況視察

10日
日高町小中区へ宮城県被災地小学校から感謝の手紙

11日
JR御坊駅バリアフリー化完成御坊市議会産業厚生常任委員会が日高川ふれあい水辺公園・藤井多目的グラウンドの復旧予算につき条件付きで可決

12日
平成27年国勢調査用紙配布始まる

13日
第42回御坊市民総合体育大会開催

14日
日裏勝己印南町長が次期町長選に出馬表明JA紀州が移動スーパー「とくし丸」出発式

16日
日高地方PR実行委員会が紀の国わかやま国体・大会に向け、管内の観光PR冊子「ひだかさんぽ」発行御坊市議会全員協議会が平成28年度から政務活動費廃止を決定

17日
日高川町の改修推進協議会が、氾らんの続く江川の改良復旧を県に要望

18日
日高川護岸改良復旧、80%の進展日高町出身の仏師・前田昌宏さんがインドの仏心寺に奉納するため彫刻した文殊菩薩の開眼法要厳修

19日
平成27年度日高地方中学校新人体育大会はじまる御坊市教育委員会が「御坊の文化財」「有間と宮古」を作成紀の国わかやま国体デモンストレーション競技・スポーツ吹矢リハーサル大会で、小林和美さん(御坊市)が女性10メートルの部で優勝

20日
舞妃蓮フォトコンテストの入賞作品が決定

21日
御坊市敬老の日式典日高高校2年・桑原翠さんが、第48回近畿高校ユース陸上競技対校選手権大会で県高校新記録をマーク

23日
JR御坊駅バリアフリー化工事完成記念式典

24日
和歌山太陽誘電(株)が印南町しらこ工業団地に本社工場を増設することに伴う立地協定調印式

25日
紀の国わかやま国体総合開会式など出席のため、両陛下ご来県

26日
紀の国わかやま国体開幕由良町・戎忠雄さん、ボランティア活動続け40年

27日
御坊市が10月から管内初の認知症初期集中支援タームを配置へ紀の国わかやま国体デモンストレーションスポーツで、ウオークラリーが由良町、ビーチボールバレーが美浜町で開催同自転車競技ロードレース・成年男子の部で和歌山・窪木一茂さん優勝

28日
須佐神社に観光トイレが完成し、竣工祝賀会紀の国わかやま国体ソフトテニス競技・成年男子の部で和歌山が14年ぶり2度目の優勝

29日
印南町東山口区が印南祭を前に屋台新調

30日
今年の志賀祭で中志賀若中が50年ぶりにのぼり差し復活へ


御坊、御坊中央LC平和ポスター最優秀賞に古川さん(川辺西小)小澤君(松原小) 〈2015年10月15日〉

2015年10月15日 08時30分00秒 | 記事

ハトがパズルの地球を作る
様子を描いた古川さんの作

 

ごみ箱に銃器などを捨てて
平和を訴えた小澤君の作品


 ライオンズクラブ第28回国際平和ポスターコンクールの御坊(堀辰雄会長)と御坊中央(大谷勝秀会長)の審査で、御坊から古川琴那さん(川辺西小6年)、御坊中央から小澤卓也君(松原小6年)の作品が最優秀賞に選ばれた。小学5、6年生が対象でともに初受賞。両作品は御坊から白浜までの7クラブが管轄となるリジョン審査に進む。

 今年は「平和を分かち合おう」をテーマに、世界各国のライオンズクラブで作品を募集しており、御坊では日高川町と印南町の10校から215点、御坊中央には御坊市、日高町、美浜町の9校から226点が応募。クラブごとにテーマが表現されているか、独創性があるか、芸術的価値が高い作品であるかを審査基準とし、クラブ員の投票で最優秀賞、優秀賞、佳作を選出した。
 古川さんの作品は平和の象徴であるハトが一つひとつピースを運んできてパズルの地球を作り、中央にピンクのリボンで結んだ。その地球を国旗を描いた大地に立つ世界の人々が手で支え、周囲には幸せのクローバーをグラデーションで鮮やかに表した。
 古川さんは「平和な暮らしをみんなで作っていってほしいという思いで描きました。これからもみんなが力を合わせる平和な世界であってほしい」。
 小澤君は銃器や戦闘機、戦車、爆弾などをごみ箱に捨てて、戦争のない世界になることを訴えた。背景には世界各国の国旗を描き、地球の前で違う人種が握手したり、ハトが飛んで虹が架かって、平和で明るい様子を表現。
 小澤君は「平和でみんなが仲良くしてもらえる戦争や紛争のない世界になってほしい」と話した。
 両代表作品はリジョン審査を通過すると、大阪・和歌山がエリアのキャビネット審査、近畿圏の複合審査を経て、世界規模の最終審査に進む。
 このほか両クラブの入賞者は次のみなさん。
【御坊】優秀賞=川口真生(中津小5年)柴田謙杜(笠松小6年)▽佳作=火縄歩(川辺西小5年)栗林慶(和佐小6年)三村稜(江川小6年)。
【御坊中央】優秀賞=谷口一華(湯川小6年)田中壱晴(志賀小5年)▽佳作=佐藤寧々(松原小6年)中京奈(御坊小6年)。


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秋祭りサンデー、見物人でにぎわう 〈2015年10月14日〉

2015年10月14日 08時30分00秒 | 記事

 秋祭りサンデーとなった11日、日高地方では笑い祭(日高川町)や紀道祭(同)森祭(御坊市)志賀祭(日高町)など各地で行われた。曇り空だったが、各神社とも家族連れら多くの人でにぎわいをみせた。18日は塩屋祭、熊野祭(御坊市)吉原祭(美浜町)土生祭(日高川町)由良祭(由良町)切目祭(印南町)などが行われ、祭りシーズンも終盤に入る。
 
笑い祭 
 

一升桝を持った桝持らと「わっはっは」と大笑いする鈴振り

 出雲の神様の集まりに寝坊してふさぎ込んでしまった丹生都姫の命を心配した村人たちが「笑え、笑え」と慰めたことが由来とされる奇祭は、日高川町江川、丹生神社で行い、派手な衣装に身を包んで「永楽じゃ、笑え、笑え、世は楽じゃ」と大笑いする鈴振りに、アマチュアカメラマンが群がった。
 鬼の出迎えの後、御旅所で和佐組の「踊り獅子」が舞い、山野、江川、和佐、松瀬の4組がいっせいに獅子舞。白塗りの上から頬に「笑」の赤文字を書いた鈴振りが、右手に鈴、左手に宝箱を持ち、御輿を先導。見物人らが、ユーモアな姿を間近で見ようとまわりを取り囲み、アマチュアカメラマンらは、シャッターチャンスを逃すまいと鈴振りを追って走り回った。
 鈴振りの宝箱から、菓子がまかれると、子どもらが競って拾い、笑顔。みかんやザクロ、あけび等を串に刺して入れた一升桝を持った桝持や巫女、子ども御輿、屋台や四つ太鼓も練り歩き、宮へ行列した。
 境内では巫女の舞に続いて、和佐組が「踊り獅子」、松瀬組が「竹馬」、山野組が「雀踊り」、江川組が「奴踊り」を舞った。
 同祭は、県無形民俗芸能に指定されている。

紀道祭
 

見物人を楽しませた駆け馬

 日高川町三百瀬、紀道神社で行われた。
 北、平川、南、三百瀬の4組の四つ太鼓や屋台、だんじりなどが勇ましく練り、馬場先では当屋番の北の本獅子や南、三百瀬の舞獅子が奉納された。
 夕方には名物の駆け馬があり、2頭の馬が境内から馬場先までの約400メートルを競い合って疾走。スピード感満点の走りに見物客から大きな歓声が上がった。

森祭

 

四つ太鼓、御輿を連ねて練る

 御坊市塩屋町南塩屋の須佐神社で行われた。午前中に御輿や屋台、のぼり、四つ太鼓などが塩屋漁港の御旅所までお渡り。神殿式のあと、笛や太鼓の音色にあわせて4頭の獅子舞を同時に奉納。大人、子ども計4台の四つ太鼓をはじめ、御輿、屋台が横一列につながり、威勢よく練り、見物人を楽しませた。午後から神社で宮入りした。
 

志賀祭

 

のぼり差しで曲芸を披露

 日高町志賀王子神社例祭。早朝に宮入りし、当番の鬼獅子に続いて、下志賀、中志賀、上志賀、久志、柏、谷口各地区の獅子舞など奉納した後、御輿の渡御。屋台や山車が続き、日高中学校前の御旅所で再度、諸芸を納めた。
 中志賀が、のぼり差しを50年ぶりに復活させ、宮入り時と宮と御旅所で登場。杉浦研太さん(26)が差し手を務め、のぼりを振ったり、額にのせたり、片手で瞬時に持ち替えるなどの曲芸を披露し、勇壮な姿に見物人から大きな拍手と歓声があがった。
 年行司の古屋智生さん(43)は「50年の重みを感じた。昔ののぼり差しを見たこともある人もおり、懐かしんでもらえた」、中心になって取り組んだ若衆頭の裏直記さん(33)は「ようやく実現できた。いろんな人にお世話になり、感謝しています」、杉浦さんは「多くの人の前で披露でき、感無量。絶やすことなく続けていければ」と話した。


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第25回危険業務従事者叙勲受章者決まる 〈2015年10月11日〉

2015年10月13日 08時30分00秒 | 記事

 警察官や消防士、自衛隊など危険性の高い業務に精励した人に贈られる第25回危険業務従事者叙勲の受章者が決まった。日高地方から瑞宝単光章に日高町産湯167、元県警部補の尾崎克彦氏(71)▽美浜町三尾938、元御坊市消防司令の中村文雄氏(67)▽印南町立石180、元県警部の森本康夫氏(70)-の3人が選ばれた。それぞれ警察、消防業務に献身的に務め、住民の安心、安全に尽くした。11月上~中旬に東京や県庁で伝達され、東京で拝謁する。県下受章者は25人で今回を含めて628人となった。国の栄典制度改革で平成15年秋の叙勲から創設された。

地域の治安維持に尽力
瑞宝単光章 尾崎克彦氏

 昭和38年4月に県警に採用され、和歌山西署を振り出しに和歌山東、本部刑事部捜査2課、海南、湯浅を経て平成元年に御坊署へ赴任。同署で15年間従事し平成15年3月に退職。御坊署を含め主に刑事畑を歩み、地域の治安維持に努めた。
 警察官になって4年後の昭和42年には1年間だが大阪府警への出向も経験。主に質屋回りなど盗品捜査が中心だった。和歌山東署時代に管内でアパートなどで空き巣被害が続発。聞き込み捜査で不審な車を見たとの情報から犯人を割り出し逮捕した。犯人は2人組で、市内だけでなく新宮まで県内各地で犯行を繰り返しており「余罪の多さに驚いた」と振り返る。
「刑事は足で稼ぐ」と言われるように、地道に聞き込みや張り込みなどを続け証拠を積み重ねることが捜査の鉄則。捜査の技術は誰も教えてくれない、自分もそうだが先輩のやっていることなどを見て学ぶもので、そうした長年培った刑事としての「カン」が捜査で生きてくる。刑事畑が長く休日や夜間も事件などで呼び出されることも多く、休みがあってないようなもので家族には迷惑をかけたとしながらも「警察官としては当然のこと」と使命感を持って職務に励んだ。
 尾崎さんの話 先輩や同僚、地域住民のお陰であり、家族の理解と協力で40年間無事務められたと感謝しています。

消防業務36年間の功績
瑞宝単光章 中村文雄氏

 昭和48年4月1日、御坊市消防本部予防課に消防士として採用され、昭和54年4月に警防課、57年に予防課に移り、平成18年には消防本部予防課長に就任し手腕を生かし、平成21年3月に退職するまで市の予防業務に尽力した。最終階級は消防司令。
 高校を卒業後、6年間通信関係の民間企業で働いていたが、24歳の時に「人の役に立ちたい」と消防士になることを決意。
 予防課に移った昭和57年8月、関西電力御坊発電所が作られる市の一大事業が始まった。昭和59年に第1号タンクが発電開始し、3号タンクまで全ての発電が始まるまでの約2年半、当時の課長ら6人で審査許可を出すため連日徹也で資料とにらめっこし、細かいところまで検査するため、課長に付き添い、「火災があった大変なことになる。たった1つでも間違いがあってはいけない」と機密検査に携わった。「100%適合したときは、人の役に立てたとうれしくなった」と話す。
 町内会に訓練指導に行った際、「消火器の取り扱いは使って実践していることが重要」と住民に訴えた。現在は三尾区自主防災会に所属し、消防班長として区の災害防止に努めている。
 中村さんの話 大変光栄でありがたい。先輩、後輩の支えの賜物と深く感謝している。本当に人に恵まれていた。

交通、地域畑中心に活躍
瑞宝単光章 森本康夫氏

 昭和40年9月に県警に採用され、御坊署を振り出しに本部交通機動隊、免許センター、湯浅署で勤務。平成17年3月に初任地と同じ御坊署で定年を迎えた。39年6カ月従事し主に交通、地域畑を歩み交通安全、地域の治安維持に努めた。
 初任地の御坊署時代には、当時、所轄に白バイ係というものがあり、405㏄のバイクで交通取り締まりにあたった。交通機動隊では悲惨の交通事故を未然に防ぐため多くの違反者を検挙したが「事故防止のためとはいえ、刑事事件の犯人と違い、検挙する人のほとんどが善良な市民。嫌みなどを言われることも多かった」。名田や美山など駐在所勤務も長く「地域の人達にとてもよくしてもらった」と感謝する。
 40年間の警察官人生で印象に残っている出来事として、沖縄が日本に復帰し右から左側通行に変わったことを受けて昭和52年に交通指導で沖縄に応援に行ったことを挙げ「隊員6人で白バイとともに南港からフェリーで向かった。1カ月間休みもなく、暑いしスコールも多いなどとても大変だったが、全国から応援にきていた警察官とも知り合い、今も交流している」と当時を振り返りながら懐かしんでいる。
 森本さんの話 先輩や同僚、地域の人たちの支えはもちろん、家族の理解と協力で無事務められたと感謝している。


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日高川町三百瀬地内に町内初の小規模多機能ホームを併設した高齢者介護施設 〈2015年10月10日〉

2015年10月10日 08時30分00秒 | 記事

日高川町内初の小規模多機能ホームを併設した高齢者介護施設


 日高川町三百瀬地内の公民館前に、来年4月の開所を目指した小規模多機能ホームとグループホームを併設した高齢者介護施設「なごみ・みよせの里」が誕生する。小規模多機能ホームとグループホームの整備は、町の第6期介護保険事業計画(平成27年から29年)にも含まれており、同計画に伴うもので、小規模多機能ホームを併設した施設は同町で初めて。

「NPO法人なごみ」が運営する同施設は、総事業費約1億6500万円を投じるもので、うち約7500万円が補助対象(国3分の2、県3分の1)となる。日高川町の第6期介護保険事業計画に伴う小規模多機能ホームを併設した施設の開所を目指す。
 小規模多機能ホームは、指定を受けた市町に居住する介護認定を受けた高齢者が利用でき、登録定員25人。このうちデイサービス15人、宿泊サービス9人。登録者の状況に応じ、デイサービスを基本に宿泊と訪問介護を組み合わせて利用できる。グループホームは、同様に介護認定要支援2以上の認知症高齢者が施設で生活する。
 施設内には、介護指定に関係なく、子どもから過高齢者まで気軽に利用できるサロン(利用無料)も設置。ボランティアの運営で材料費程度の低料金で飲み物を提供し、施設利用者家族らの交流の場も設ける。
 同法人では、施設の理念や施設の概要、予定利用料を(利用者負担金)を掲載したチラシを地元などに配布し「住み慣れた地域で、なじみの人たちとともに安心して暮らしたいがなごみの願いです」と紹介。「小規模で家族的な雰囲気でぬくもりがある施設、働く職員が大切にされ、働きがいのある職場をめざします」としている。


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11月1日 切目川ダム周辺で第1回いなみまめダムマラソン 〈2015年10月9日〉

2015年10月09日 08時30分00秒 | 記事

今春完成した切目川ダム周辺をコースに開催


 印南町の秋恒例スポーツイベントである豆マラソンは、今年からコースを今春完成した切目川ダム周辺に移し「いなみまめダムマラソン」と名称も変更、第1回大会として新たなスタートを切る。8月にダム周辺を整備し地域活性化につなげようと地元真妻区、町、県で協議会を設立しており、それに伴う取り組みの一環でもあり、日裏町長は「活性化への一助となればうれしい。町内はもちろん町外から多くの人に参加してもらいたい」と呼びかけている。

 昨年で34回を数えた豆マラソンは昭和56年に健康マラソンとしてスタート。平成2年の10回大会から、日本一の豆の産地をPRするとともに“まめ”に走ろうと「豆マラソン」と銘打った。同町宮ノ前のアイテック(株)前を発着点としたコースなどで行い、毎年500人前後が参加するなど町の一大スポーツイベントとして定着。
 豆マラソンを継承する形で今年から新しくスタートを切る「いなみまめダムマラソン」は、11月1日午前9時30分(開会式午前9時)からダムサイト沿いの道路と国道425号を使ったコースで開催。豆マラソンと同じく町と実行委員会主催、JA紀州協賛で1キロ、2キロ、3キロ、5キロの4種目11競技で実施。競技別に6位まで表彰し賞状と記念品を贈る。参加者全員に参加賞(タオル)、完走者には記録証を渡す。参加者に軽食が振る舞われるほか、テレビや町特産物などが当たる福引大会もある。
 参加料はファミリーと一般が1000円、園児~高校生は500円。参加申し込みは20日まで町教育委員会内「いなみまめダムマラソン実行委員会」(電話42・1700)で受け付けている。競技は次のとおり。
【1キロ】ファミリー(保護者と幼児が並走。保護者は中学生以上の兄弟・姉妹でも可)▽いなみこども園4、5才児。
【2キロ】小学1、2、3年生。
【3キロ】小学4、5、6年生男子▽同女子▽中学生男子▽同女子。
【5キロ】高校生~45才未満男子▽同女子▽45才以上男子▽同女子。


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