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猛暑で由良町の戸津井鍾乳洞が人気 〈2023年8月5日〉

2023年08月05日 08時30分00秒 | 記事


ひんやりした鍾乳洞を見学

人気スポット・戸津井鍾乳洞


  各地で猛暑が続き熱中症への警戒が高まる中、由良町の観光スポット、戸津井鍾乳洞が今夏も人気を集めている。連日気温が30度を超える中、鍾乳洞の中は14~15度でひんやりしており、観光客も「涼しい~」。平均気温が25・96度と日本の観測史上、最も高かった7月の来場者数は1400人で前年同期に比べ80人増。暑さは8月も続き、涼を求め今後も多くの観光客が訪れそうだ。

 同所は大正2年(1913)4月から昭和20年(1945)頃まで石灰採石場として利用、当時から鍾乳石が確認されていたが、石灰採取事業が危険で支障をきたすため閉鎖。その後、地元住民から鍾乳洞開発の声があがり、町の事業によって洞内を見学できるよう整備され平成元年7月にオープンし、地元の戸津井区自治会が管理している。
 鍾乳洞は延長約100メートル、ペルム紀(2億5000万年以上前)のもので、数センチの鍾乳石が低い天井に星のごとく輝く「針天井の間」は見どころ。管理者によると、家族連れやカップルの来場が多く、大阪方面を中心に県内、奈良などから訪れているという。最近はユーチューバーが撮影に訪れるほか、酷暑の7月はマスコミ取材も増えたそうだ。
 今年は4月の800人、GWの影響もあり5月は1328人と多く、7月は1400人が来場し、7月は多い日で225人訪れた。昨年は年間で1万385人が利用したという。涼しいのはもちろん、和歌山に鍾乳洞がある珍しさも加わり、一般の来場が多く「由良に来たからには鍾乳洞へ」と考える人が多いようだ。
 田中徹さん(73)=岩出市=夫妻は初めて訪れ「以前から鍾乳洞があるのは知っていたので、白崎に来たので良い機会と思い来ました。中は本当にひんやりしていますね。見どころの針天井、天のカーテンは印象的でした」と話した。
 戸津井鍾乳洞は夏休みが終わる27日までは毎日、28日以降は土・日・祝日の営業(冬休み、春休み除く)。時間は午前9時~午後5時。入場料は大人400円、小人200円。近くには鍾乳洞資料館もある。問い合わせは鍾乳洞(電話66・0406)へ。


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日高川町「あすなろ倶楽部・絆の星」20日、本公演 〈2023年8月4日〉

2023年08月04日 08時30分00秒 | 記事


本公演に向けて稽古を続けるあすなろ倶楽部のメンバー


 日高川町内の小中高校生で結成する「あすなろ倶楽部・絆の星」が20日、第8回本公演・日高川新伝承創作絵巻「ひとしずく」を日高川交流センターで開催。発足のきっかけとなった大阪狭山市の表現倶楽部「うどぃ」はじめ、初めて沖縄から那覇青少年舞台プログラムのメンバーが参加し、町の伝説を交えながら少女の成長物語を表現する。

 同倶楽部は2012年8月に同町と友好姉妹都市の大阪狭山市の子ども達が演じた交流舞台の出演をきっかけに誕生し、昨年は10周年記念公演を開催。今年、8回目を迎える本公演は「ひとしずく」と題し、迷い悩む町の少女・ハナが精霊に導かれ、安珍清姫や髪長姫、丹生津姫伝説、吉澤あやめなどの絵巻の世界を旅し、心が動いた瞬間の「ひとしずく」を取り戻す成長の物語を繰り広げる。
 舞台には、同倶楽部メンバー17人のほか、日高川ごんぱちーず(体験生)、結成時から交流を深める大阪狭山市立公民館青少年セミナー表現倶楽部「うどぃ」に加え、初参加の那覇青少年舞台プログラムのメンバー9人を含めて総勢46人が出演する。
 公演は昼夜二部制で、昼公演は午前11時30分開場の正午開演、夜公演は午後4時30分開場の午後5時開演。前売りは、大人1500円、高校生以下500円。全席自由席で当日券は大人2000円、高校生以下1000円。前売りチケットが完売の場合、当日券の販売はない。前売り券の販売は交流センター、川辺、美山両公民館、役場寒川出張所。問い合わせは、公式ライン@803ctyawまたは電子メールasunaroclub2012@gmail.comへ。公式ラインの予約フォームからチケットの予約も可能。


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日高町若手農業者らが農業分業化生産、トレビス国産化に着手 〈2023年8月3日〉

2023年08月03日 08時30分00秒 | 記事


トレビス国産化へ向け、説明する白井さん


 日高町内の若手農業者グループ「アッセンブル日高」はJA紀州と協力して、担い手確保を目的に農業分業化と機械等の共同利用による生産方式を確立させ、ヨーロッパ原産の夏野菜トレビスの国産化に取り組んでいる。今年3月からトレビスの栽培方法や販路などについて協議を重ねており、今月から育苗、9月中旬には約60アールで試験栽培を始める予定。将来的に農業者の所得確保につなげたい考えだ。

「アッセンブル日高」は7月4日に結成したばかり。日高町の農業委員で農業士会長を務める白井雄太さん(39)が代表となり、町内でも専門的な知識を持ち、意欲のある30代の若手農業者を中心に6人で構成している。耕耘、畝立て、定植といった基幹作業を担うオペレーター部門が組織の中核で、管理(水やりや防虫等)や収穫といった比較的簡易な作業を参画農家が担当。オペレーターの労務費など必要経費を差し引いて、参画農家に収穫量に応じた収益が入る仕組みにする。
 機械設備等の設備投資の厳しさから、若手や新規就農を考える人らが、農業に参入するのが難しいとの声から、この生産方式を考えた。参画農家は何人かで農地を区分けして作業してもらうが、1区画3、4人で作業など参入の仕方も工夫でき、オペレーターは作業への相談も受ける。参画農家に設備投資や過重労働を必要とせず、ハードルが下がり、普通の農家だけでなく、高齢農家や新規就農者、主婦ら幅広い層で参入してもらえるという。
 円安などの影響で価格が高騰している国外原産の野菜を国産化させることに着目。トレビスは主にイタリア料理、フランス料理に使われ、需要が少ないが、外国輸入に頼らず、国産化して安定的な確保が求められる側面があり、ある程度、価格も高い。育苗などで後押ししてくれているJAを通じた出荷で販路を確保してもらう。白井さんは「ある程度の収入も期待でき、お小遣い稼ぎでもいいし、全くの素人が家計の足しに参画してもらってもいい」と話す。
 県の事業で小浦や久志・中志賀で行われているほ場整備が完了すれば、大規模に取り組みを進められる見込みもあり、将来的には遊休農地活用も視野。白井さんは「まずは試験栽培で生産できるかどうか確立させ、うまく行けば、令和7年までに栽培面積を5ヘクタールに増やし、グループの法人化も目指す。トレビスだけでなく、他の野菜でも、この取り組みを広げられないかと期待している。自分たちのスタイルが地域のモデルになれば」と話した。


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13日 真妻やまびこ塾が切目川ダムで夏祭り 〈2023年8月2日〉

2023年08月02日 08時30分00秒 | 記事


チラシでPR


 過疎化が進む地域を光のファンタジーで活性化につなげようと取り組んでいる印南町真妻地区の有志でつくる「真妻やまびこ塾」=山本育男代表=は、13日午後4時から、高串地内の切目川ダム周辺で夏祭りを開催する。昨年12月の冬祭りに続くイベントで今回は総額10万円超えのビンゴゲームや花火もあり、同塾は「おいしいフードやゲーム、花火など催し物を多数用意しています。家族や友人と一緒に遊びに来てください」と呼びかけている、

 真妻やまびこ塾は4年前、地元を明るく盛り上げようと閉校した真妻小学校校舎側にそびえる高さ30メートルのメタセコイアを電飾する取り組みを始め、8月には真夏の登校日と銘打った夏祭りイベントを企画し多くの人が来場しにぎわった。しかし、コロナ禍となり活動の休止を余儀なくされた。昨年9月にメタセコイアのライトアップを企画し活動を再開。12月には「想い出・今・未来」をメインテーマに3年ぶりとなるイベント「冬祭り」を開催。メタセコイアをライトアップし、廃校舎見学やビンゴ大会などで訪れた親子連れら400人を楽しませた。
 これまでイベントは旧真妻小で開催していたが、今回は「切目川ダムの夏夜~水源地の村の本気の夏祭」と銘打ち切目川ダム周辺で行う。「環境について考える・生き物について考える・地域について考える」として、地元民が育てた「真妻のメダカすくい」や、真妻地域に住む川の生き物を観察・触れ合えるコーナーのほか、水鉄砲での射的ゲーム、ビンゴ大会、各種フードコーナーもあり、打ち上げ花火がフィナーレを飾る。
 印南町の非公認キャラとして町の魅力をツイッターで発信している「蛙田(かえるだ)みぃな」とタイアップし、蛙田みぃなちゃんのオリジナルトートバッグを作製、当日販売する。


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語り部ジュニアが4年ぶりにカナダ研修へ 〈2023年8月1日〉

2023年08月01日 08時30分00秒 | 記事


保護者らを前にアメリカ村の歴史や語り部ジュニアの
活動についてプレゼンテーションする生徒ら


 アメリカ村やカナダ移民等の歴史・文化を英語でガイドする力を身につけようと、養成講座「Let’s KATARIBE」で学ぶ生徒ら「語り部ジュニア」が8月16日から8月22日まで、カナダを訪問する。語り部ジュニアのカナダ派遣は、第1期生の2019年実施以来、コロナ禍の影響で4年ぶり。今回は、カナダに暮らす日系人との交流や、第二次世界大戦時の日系人強制収容所跡など歴史を物語る施設の見学で、講座での学びをさらに深める。

 参加するのは、祭本知里さん(日高高1年)、森美月さん(和高専1年)、森祐月さん(松洋中2年)、宮本芽依さん(丹生中2年)の4人。カナダでは、日系人たちとの昼食会や夕食会、スティーブストン在住の中学生との交流、第二次大戦時に日系人が強制収容された施設跡や各種博物館の見学などを行う。日系人との交流の場面では、アメリカ村の歴史や語り部ジュニアの日頃の活動をプレゼンテーション。江戸時代に三尾の漁師らが房総半島まで漁に出て持ち帰り今に伝わる「房州音頭」も一緒に踊る。
 渡加の日が迫るなか30日、4人は旧三尾小学校で、カナダで行う予定のプレゼンテーションを保護者らに披露した。
「今回は、交流と研究で、前回の研修よりもはるかに勉強になる内容。後日、その成果を報告する機会も設けます」とは、語り部ジュニアリーダーの柳本文弥さん。
 祭本さんは「知らないことを知れる機会。自分から知りたいとアピールしていきたい」。宮本さんは「なかなか経験できないこと。カナダの文化を知り、発表を通して、三尾と語り部ジュニアのことを広く知ってもらえたら」。森美月さんは「カナダと日本の関係を学び、たくさんのことを発信したい」。森祐月さんは「カナダと三尾とのつながりをもっと知れたら」と盛りだくさんの研修プログラムに胸を膨らませている。


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