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吉田敏夫氏(御坊市)が防犯栄誉銅賞を受賞 〈2023年10月5日〉

2023年10月06日 08時30分00秒 | 記事


防犯栄誉銅賞を受賞した吉田氏


 永年にわたり地域の防犯活動に尽力し、犯罪防止に功績があった団体と個人に贈られる全国防犯功労者及び功労団体表彰の受賞者が決まり、御坊署管内から少年補導員などを務める吉田敏夫氏(72)=御坊市薗=が防犯栄誉銅賞に選ばれた。今年度の受賞者は、管内で吉田氏だけ。県内では、個人9人、2団体が選ばれた。表彰は、10月13日に和歌山市の県自治会館で行れる。

 吉田氏は、平成16年から同署管内少年補導員、平成30年から県警察少年指導委員、平成9年から御坊広域青少年補導センター補導委員を務めた。平成24年から30年3月まで同センター補導委員連絡会の会長も務めるなど、少年の非行防止と健全育成活動に尽力し、現在も指導者的な役割を担っている。
 主な活動は、児童・生徒と協力しての児童虐待防止、20歳未満飲酒・喫煙防止、薬物乱用防止、万引き防止等の街頭活動。夏休み、冬休み前のコンビニ等への少年非行防止街頭啓発、登下校時の見守り活動など。
 吉田さんは「皆さんのおかげで受賞できました。これからも頑張りたいと思います」と話している。


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印南祭の勇壮な屋台の川渡御に多くの見物客 〈2023年10月4日〉

2023年10月04日 08時30分00秒 | 記事


見物客らを楽しませた屋台の川渡御


 日高地方の秋祭りトップを切って2日に行われた印南町の山口、印南両八幡神社祭礼「印南祭」は、午後から印南川を屋台や御輿が渡る全国でも珍しい川渡御があり、多くの見物客でにぎわった。5日には日高地方最大の御坊祭が行われるなど11月3日まで1カ月にわたる秋祭りシーズンとともに日高路は秋めいてくる。

 印南八幡神社祭礼は午後から4基の屋台と御輿が道中を練り歩いたあと、2時40分すぎからメインの川渡御が始まり、のぼりに続いて若中らが担ぐ光川、東山口、宇杉、本郷の屋台、さらに御輿と次々に印南川に入った。今年は干潮時にあたり最深部でも足が付くほど水深は浅く、川渡御にとって状態は良くなかったが、若中らは川の中で屋台を競り合うなどしながら対岸へと渡り、詰めかけた見物客らを楽しませた。漁港内の御旅所では県無形文化財の天狗と鬼、獅子舞が太鼓や笛の音が一切ない無音で舞う東山口の重箱獅子や各区の獅子舞を奉納した。
 山口八幡神社祭礼は午後、西山口の屋台も加わり、印定寺から御坊市名田町の野島、上野、楠井、印南町の津井、浜、地方の7台の屋台と御輿が狭い町中の道中をせり合いながら印南漁港のお旅所まで練り歩いた。御旅所で地方区の雑賀踊り(ケンケン踊り)や野島、上野の奴踊り、楠井の耕作立願踊りに続いて各地区の獅子舞が一斉に奉納した。


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管内秋祭りトップ切り印南祭にぎわう 〈2023年10月3日〉

2023年10月03日 08時30分00秒 | 記事


屋台が激しく競り合う


 日高地方の秋祭りトップを切って2日、印南町の山口、印南両八幡神社の祭礼「印南祭」が行われた。余興がある4年ぶりのにぎやかな祭礼で、午前中は印南漁港で屋台が激しく競り合い、神社で獅子舞や踊りなどを奉納した。秋祭りは5日は御坊祭、8日は笑い祭(日高川町)、15日は由良祭、22日は吉田祭(御坊市)など日曜日を中心に11月3日の寒川祭(日高川町)まで1カ月間続く。

 午前中、山口八幡神社祭礼は御坊市名田町から野島、上野、楠井、印南町から津井、浜、地方の屋台6基が印南漁港に集まり、のぼりや屋台が激しく競り合った。4年ぶりに若中らの「ソリャ、ソリャ」という威勢のいい掛け声が響き、屋台を合わせて高々と持ち上げるなどし気勢を上げた。漁港から神社に移動し、神事に続いて、地方区の雑賀踊りなどを奉納。
 東山口、光川、宇杉、本郷が参加する印南八幡神社祭礼は、午前中に神社で県無形文化財の東山口の重箱獅子が行われ、4基の屋台が宮入りし、各地区の獅子舞が奉納された。


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御坊市が地域公共交通計画素案(たたき案)を提示 〈2023年10月1日〉

2023年10月02日 08時30分00秒 | 記事


協議会で公共交通計画素案を提示


 御坊市は、将来の地域公共交通を維持確保するための地域公共交通計画素案(たたき案)をまとめた。地域住民への利用実態調査結果などを踏まえ、基本理念や3つの基本方針を掲げ、路線バス、JR、紀州鉄道、タクシーなど事業者ごとの取り組み、行政の支援策を盛り込んでいる。12月に開く地域公共交通活性化再生協議会で計画案をまとめ、市民から意見を聞いた上で今年度末に策定する。

 全国的に地域公共交通機関の利用者が減少する中、市内や周辺町でも同様の傾向にあり、現状のままでは将来的に地域公共交通体制が維持できなくなる恐れがあると危機感を持ち、昨年6月に事業者、利用者、関係機関で協議会を設置。利用実態調査や事業者へのリアリングを行いながら今後のあり方を検討し、このほど開いた協議会で素案を提示し、意見を聞いた。
 素案は「活気運ぶ御坊の地域公共交通」を基本理念に(1)維持確保と利便性向上で移動を支える地域公共交通(2)まちを育て、まちが育てる、まちと歩む地域公共交通(3)皆で使って守り育てるわたしたちの地域公共交通、を基本方針に掲げた。
 事業者や行政の取り組みとして、JRは運行継続とダイヤ等の利便性確保・改善、サイクルトレインの運行、御坊駅への全列車(特急、普通)停車の確保など。乗用タクシーは御坊駅等の主要拠点での常駐による利用環境の確保や多様な予約方法の設定(電話、アプリ等)、環境に優しい車両の導入を挙げた。
 路線バスはダイヤの継続的な改善や人と環境に優しい車両への更新などに加え、新たな取り組みとして市内の運行経路の見直し(御坊駅への乗り入れ路線増加など)や熊野御坊南海バス日裏線のあり方検討とあわせた市内バス路線の再編検討を挙げた。
 紀州鉄道はJRダイヤ改正や利用実態を踏まえた時刻表等の継続的な改善、設備更新等による乗り心地の改善などに加え、新たな取り組みとして運行本数の増加、生活利用促進で副駅名称導入、寺内町の入り口としての西御坊駅の活用(情報案内充実等)日高地域の観光資源として他の観光資源とのパッケージ化、ふるさと納税返礼品に一日駅長設定などを挙げた。
 行政は路線バスでは複数市町を横断する基幹的な路線、駅等に接続して周辺地域を結ぶ補助的な路線の維持確保に向けた継続的な財政支援、紀州鉄道には国による施設整備費補助、市による固定資産分相当分の補助、タクシーでは高齢者や障害者等を対象にした移動手段施策の実施を挙げた。
 行政や事業者が連携した新たな取り組みでは運転免許返納者へのタクシーお試し乗車券配布、路線バス沿線施設と連携したバス待合空間の確保、バス路線網を考慮した道路整備、地域公共交通の経路や時刻表を集約した公共交通マップの作成、生涯学習や出前講座での公共交通利用教室の開催、バスや鉄道によるお出かけ体験会や買い物ツアーの開催、担い手募集の情報提供などを盛り込んだ。
 協議会では「経営難もそうだが、乗務員や職員の担い手が不足していることも大きな問題。ひとつの事業者で、できることは限られてくるので、エリア全体で魅力的な環境づくりに努めることが大事。移住施策と絡めた取り組みなどを考えてはどうか」などの意見が出され、12月に提示する計画案に反映させる。


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