コン・モート

九十九里平野からよしなしごとを。

「ロング・イエロー・ロード」 秋吉敏子=ルー・タバキン・ビッグ・バンド

2022-06-30 15:19:56 | Big Band

ジャケットも「双頭ビッグ・バンド」にふさわしいものです。
それにしてもお二人とも若い!

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収録曲

1 LONG YELLOW ROAD
2 THE FIRST NIGHT
3 OPUS NO.ZERO
4 QUADRILLE ANYONE?
5 CHILDREN IN THE TEMPLE GROUND
6 SINCE PERRY/YET ANOTHER TEAR

メンバー

BOBBY SHEW,JOHN MADRIRD,STU BLUMBERG,LYNN NICHOLSON,DON RADER,MIKE PRICE:TP
CHARLIE LOPER,JIM SAWYER,BRUCE PAULSON,BRITT WOODMAN:TB PHIL TEELE:BASS TB
DICK SPENCER:AS,CL,FL GARY FOSTER:AS,SS,FL,CL JOE ROCCISANO:AS
LEW TABACKIN:TS,FL,PICCOLO TOM PETERSON:TS,ALTO FL,CL BILL PERKINS:BS,ALTO FL,BASS CL
PETER DONALD,CHUCK FLORES:DRUMS GENE CHERICO:BASS
TOSHIKO AKIYOSHI:PIANO TOKUKO KAGA:SINGER

凄いメンバーです。

私でも名前を知っていた、ボビー・シュー、マイク・プライス(彼はシャープス&フラッツに在籍していました。但し、秋吉さんの評価は低かったようですが・・・)

私はスイング系の曲が大好きなので、秋吉さんの曲はスリリングで緊張感を持って聴きました。
それでも、聴いている内に曲によってはビートに乗って体が動いてきました。

「LONG YELLOW ROAD」はドラムのフィルインが良かったのと、途中のサックスのソリが日本的な響きでよかったです。

「THE FIRST NIGHT」はイントロからのフルートの音色、B・シューのフリューゲルのソロが動き・音色とも良かったです。

「OPUS NO.ZERO」は、普通のビッグ・バンドではあまりないテンポの変化がまず新鮮です。
それにイントロのボーンのソリ、後半ではバリサクの短めのアドリブから種々のサックスのソロその後のサックスパートのソリが素晴らしい技術の高さを聞かせてくれます。

プロとは言え、「すんげー!!」といった所です。

「QUADRILLE ANYONE?」では素晴らしいバリサクのソロが聴けます。
ここまで行くと、もうバリサクも立派なソロ楽器です。

たしかこの奏者のB・パーキンスは曲によってバリサクを替えている人です。
他の曲でもそうですが、ここでもL・タバキンの素晴らしいテナーのソロが聴けます。

好みの問題もあるでしょうが、タバキンのフルートの音色も私は大好きです。

「CHILDREN IN THE TEMPLE GROUND」は5拍子の独特の緊張感が良いです。
題名からして日本的な曲で、民謡がベースになっていますが、それと5拍子の取り合わせが良いです。

「SINCE PERRY/YET ANOTHER TEAR」のメドレー曲では、タバキンの早いフレーズを難なく吹きこなす系の技術の高さと、スローな曲でのメロディックなソロ、その両方が堪能できます。

 

アレンジが良くて、メンバーのレベルが高いと、ここまでビッグ・バンドの醍醐味を味わう事が出来ます。


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