田園 里山 野鳥そしてアルプスの山々

日進市と近隣の里山、春から秋にはアルプスの山々を歩いて感じたこと、考えたことなど・・・

高天原・雲ノ平・鷲羽岳登山 -その4

2013年08月27日 | 山歩き

4日目朝4時、目がさめると強い雨が屋根をうつ音。その後朝食後までは白い霧の中でした。しかし間もなく霧が晴れだし、わずかの間に青空が出てきて申し分ない天気に。

朝食後、荷を置き、1時間半ほどかけて祖母岳(アルプス庭園)を往復しました。この頃には雲ひとつない絶好の日和に。

このアルプス庭園は小高い丘になっていて、雲ノ平の高原の彼方にアルプスの山々の展望が素晴らしいところです。昨夜の夕食で意気投合した O さんと写真を撮りあい、ゆっくりと時間を過ごしました。

 

               黒部五郎岳 その右遠方に白山の姿も

                       槍・穂高連峰

               三俣蓮華岳(左)と笠ヶ岳(右遠景)

          立山(右)とその左、尾根越しに頂上部を見せる剣岳

山荘に戻って荷をとり、8時には祖父岳方面に向かって木道を歩き出しました。行く手には水晶岳が大きな姿を見せています。

               雲ノ平 木道の向こうには水晶岳

振り返ると広々とした雲ノ平に山荘がポツンと立っています。

           祖父岳への登り道から振り返る雲ノ平と山荘

祖父岳山頂には9:45着。ここでも素晴らし展望を眺めつつしばし大休憩。これから向かう鷲羽岳の姿が目前に迫ります。

            鷲羽岳(左)と槍ヶ岳(右遠方)  -祖父岳山頂より

10時半、祖父岳山頂を後にし、下って往路通過した岩苔乗越、ワリモ岳北分岐、ワリモ岳山頂と尾根道をたどっていきます。

          ワリモ岳頂上付近から鷲羽岳 左遠方に槍ヶ岳

鷲羽岳への尾根を登りきると、山頂の大展望が待っていました。到着は13:20。鷲羽岳は深田久弥の百名山。私にとっては半分の50番目の山になります。これまで悪天候で2度登頂をあきらめた山頂で、3度目の正直、というところでした。

                               鷲羽岳山頂から北東方向を見る                                                        中央は針ノ木岳(左)と蓮華岳(右) 右手前に野口五郎岳

北東には野口五郎岳をはじめとする”裏銀座”の山々。少し遠方に針ノ木、蓮華岳とそれに連なる山々が見えます。その向こうの爺ヶ岳以北の山は残念ながら雲の中でした。

              鷲羽岳  槍ヶ岳は雲の中 左に大天井岳と常念岳

足もとには鷲羽池が紺色の水を湛えています。祖父岳では見えていた槍ヶ岳は雲に隠れてしまいました。テルモスのお湯を注いでドライカレーを作り、遅い昼食をとって1時間ほど山頂での時間を楽しみました。雲ノ平で一緒だったOさんは、ワリモ岳北分岐から水晶岳を往復して追いついてきました。

  鷲羽岳からの下り道 三俣山荘の向こうに三俣蓮華岳と双六岳を結ぶ稜線が見える

14:20、山頂を発ち、この日の宿、三俣山荘に向かって下り始めました。下り道からは三俣蓮華岳、双六岳と明日たどる尾根道、そして、目指す三俣山荘も見えます。ちょうど1時間で山荘に到着。先に着いていた O さんと展望レストランで合流。私はビールでしたが、O さんはなぜか紅茶とケーキのセットでした。その後食事を挟んで O さんと飲みながら山談義。富士山は登る山ではなく見る山、単独行はグループ山行に比較して必ずしも危険とは言えない、など、考えが一致することの多いことに満足し、意気投合しました。