2021年10月末から始めた「読書メーターhttps://bookmeter.com/」での読書の記録。
先月、2月のまとめをしてみました。
読むペースは本の面白さや好みで全然違ってきます。
思いのほか苦戦する本もあれば、面白くて一気に読み終えてしまう本もあります。
2月に出会った本たちは正にそうでした。
月初めの1冊めは相性が悪いのか2週間もかけてやっと読み終えました。
月末の2冊は最高レベルに面白く感じページをめくる手が止まらない感じでした。
そんな感じで平均したら「週に一冊ちょい?これくらいが丁度いい感じ」となりました。
2023年2月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1574ページ
ナイス数:171ナイス
■黒牢城
直木賞受賞作ということで期待しすぎたのかな。それほど面白くなかった。あまり好みじゃなかった。戦国時代の物語りは好きなのだが、なんか読みずらくてちょっと苦戦。織田信長に反旗を翻し有岡城に立て籠った城主荒木村重が事件解決に行き詰まり囚人の黒田官兵衛に相談を持ち掛けて解決を試みる短編×4で最後につながる系。もっと躍動感を感じる時代小説を期待していた。静かすぎる心理的ミステリー、内容は面白いけど、主人公二人に魅力を感じなかったから、、妻子が皆殺しで村重は生き延びて納得できん。黒幕が以外、緻密、ラストは驚き。
読了日:02月14日 著者:米澤 穂信
■まほろ駅前多田便利軒
想像していたほんわかした物語りばかりじゃなかったなあ。ちょっとダーク、チンピラや娼婦、薬の売買、危うい話に巻き来れるもテンション低めで淡々とした展開で、登場人物が個性豊かで、みんな心に傷を持っていてもシリアスな感じでもないので安心して読み進められた。
多田と謎だらけの行天の凸凹さが可笑しかった。
登場人物みんな個性豊か、可笑しい人ばかり。
「愛情というのは与えるものではなく、愛したいと感じる気持ちを、相手からもらうことをいうのだ」がグッときました。映画もあるらしいので早速観てみようと思う。
読了日:02月17日 著者:三浦 しをん
■女のいない男たち
村上春樹さんらしく謎が謎のままで、現実感がなく静かに終わる感じで、ドライブ・マイ・カー イエスタデイ 独立器官 シェラザード 木野 女のいない男たち の短編6話は繋がっていないけど、女に去られた男たちの、それぞれの動揺、心理を皮肉的なユーモアのある細かさで描写しているみたいで、あまり好みのものではなかった。僕には全体的に理解不能だったけど、イエスタデイはホームステイしてまで関西弁をマスターした田園調布出身の男、木樽が変な奴で面白かった。昨日は/あしたのおとといで おとといのあしたや
どんな映画か気になる。
読了日:02月22日 著者:村上 春樹
■コンビニ人間
これは凄い作品!久々の一気読み。冒頭の小鳥の死、小学校でのスコップ騒動でこの独特の世界感に自然に入っていた。主人公の古倉恵子は「発達障害」のような普通じゃない感性で、36歳未婚コンビニ勤務18年。日本の一般的な女性のライフスタイルから「普通ではない」と回りの人達から刷り込まれて、、他人と違うことは病気なのか、悪いことなのか?!理解できないながらも普通の人の真似をしてみる。主人公とクソ白羽の同居(同棲とは言えないだろう?)は可笑しくて気持悪くて引き込まれた。不思議な魅力、インパクト、説得力、面白かった!
読了日:02月24日 著者:村田 沙耶香
■総理にされた男
最高だった。引き込まれる感じで一気に読んだ。売れない役者の主人公が見た目が総理大臣に瓜二つで、そっくりな物まねネタをやっていたことから総理の替え玉になる話。
政治に疎くてもとても分かりやすい解説を読んでいるようでもあり主人公を通して政治がちょっとわかった気になれた。
予測不能な荒唐無稽な展開でありながら、閣僚、野党、官僚、テロとの対決、国民に向けてのメッセージ、どれも胸のすく思い。エピローグ=そうなればいいなあと思ったハッピーエンド。現総理や不良政治家の皆さんにはこの本読んで自らを省みてほしい。
読了日:02月27日 著者:中山 七里
貴重な時間を費やし最後まで読んで頂きありがとうございます。
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