KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

雨の霞沢岳

2014年07月14日 | その他の山登り

日程:2014年7月12日(土)~13日(日)一泊二日 単独

 7月に入り、混み合う富士山を敬遠し、今週はのんびりと山歩き。
 飯豊にしようか迷ったが、以前から気になっていた霞沢岳へ。

一日目
天候:
行程:新宿発7:50(高速バス)松本(電車・バス)島々13:30-二俣15:30-岩魚留小屋17:40(テント泊)

 前日までの台風の動きが読めなかったので土曜朝発とする。
 新宿バスターミナルは山開きとなった富士山への登山客でいっぱいである。

 中央道の渋滞で1時間半遅れとなったが、今回の行程はのんびりしているので慌てることはない。
 萌えキャラの描かれた松本電鉄に乗り換え、新島々へ。

 出発地点の島々宿は「徳本峠入口」の看板があるぐらいで、特に何も無い所。
 昼からの出発なので誰もいないのかもしれないが、徳本峠の旧道を行く人はやはり全体的に少ないようだ。

     案内板(クリックして拡大)

 島々谷沿いに道は延びていく。
 動物防護のゲートを越え、しばらく歩くと吊橋に野生の猿軍団が群れていた。

 途中で昆虫採集している仲の良さそうな熟年夫婦に会ったが、その先はまるっきりの一人。
 いかにも熊が出そう雰囲気なので、熊鈴とホイッスルを鳴らしながら進む。

   

 途中のダムで一休み。さらに進むと島々谷の二俣に着く。
 徳本峠への道は左の沢沿いへ。

 この道を最初に辿ったのは日本アルプス開拓期の頃のウェストンかと思い込んでいたが、道端の案内板によると既に1500年代に落人が上高地から徳本峠を越えていたとか。 

 登りはそれほキツくなく、良く整備された山道が続く。
 長く単調なトレイルなので、後半は半分眠ったまま歩いてしまう。

  

 そろそろ飽きてきた頃、本日の予定地「岩魚留小屋」に到着。
 小屋は閉まっていたが、現在でも営業しているのか不明。見た目はほとんど廃屋で、小屋前も雑草が延びている。
 島々谷は昔は岩魚も多かったのかもしれないが、今日見た限りではけっこう流れが速く魚影は見当たらなかった。

 小屋の前はちょっと「出そう」な暗い雰囲気なので、明るく開けた橋のたもとにテントを張る。


二日目
天候:
行程:岩魚留小屋6:00-徳本峠8:30-霞沢岳12:00~30-徳本峠15:25-明神16:20-上高地17:30-新島々

 予報では本日も台風一過の良い天気のはずだったが、どんよりと曇り空。
 のんびりと朝飯、撤収を済ませ、歩き始めるとポツポツと雨。

 徳本峠に到着。
 テントは何張りもあって思ったより賑わっていた。
 あいにくの天気だが、せっかくここまで来たのでテントやシュラフなど不用な物は小屋にデポさせてもらって軽荷で霞沢岳へ向かう。

  

 道はほとんど樹林帯。天気も悪く、視界も利かない。
 しばらく行くと今朝早く峠の小屋から出発した組と擦れ違うようになる。
 霞沢岳への道は雪の無い時期はほとんど泥だらけと以前、嘉門次小屋の人に聞いたことがあるが、この梅雨のさなかではまさにそのとおりだった。

 登りは延々と続き、樹林帯を抜けても尾根がうねうねと延び、風雨の中を進む。
 K1、K2と呼ばれるピークを越え、ようやく霞沢岳に到着。
 穂高も周りの景色もまるで見えず残念。
 さらに雨は強くなり、一休みするとそそくさと下山する。

 

 ゴアの雨具を着ていたが、降り続ける雨に全身ズブ濡れ。
 テントを張る気にもなれず、徳本峠小屋か嘉門次小屋に泊まろうかと思ったが、聞くと素泊まりで6,000円もするという。
 これも消費税の影響か。
 結局泊まらず、その日のうちに下山した。

 以前から行きたいと思っていた霞沢岳だが、今回はちょっと天気に恵まれなかった。
 次回は残雪期の頃に常念方面から縦走してみたいと思った。

 

ショート・ムービー「雨の霞沢岳」



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