門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

福井でノドサウルス科化石発見〜2017.11.17から公開〜

2017年11月17日 | 古生物学・地学

 福井県勝山市、白亜紀前期の地層からよろい竜の歯の化石が見つかりました。歯の一本からでも「科」までは推定できるんですね。歯が分類上大きな役割を果たすとは常々伺っているものの、すごいなあ、と思います。左側の上下一本ずつ見つかっており、下顎の歯は歯根までほぼ完全な形で残っているそうです。この実物化石の一般公開は福井県立恐竜博物館にて本日から2018年1月21日まで(秋冬企画展「鎧をまとった恐竜たち」において公開されます)。ちなみに、11月18日(関西文化の日)、19日(家庭の日)は観覧無料です。よろい竜の化石としては国内最古、アジアでも中国と並んで最古級の化石に会いたい方は福井県立恐竜博物館へどうぞ。(個人的には今年7−9月の調査で見つかった化石ですぐに企画展が組めるのもすごいと思います、、、。)

 

参考:福井県立恐竜博物館

 

 


第14回AJUワインフェスタin多治見修道院〜2017.11.03〜

2017年11月15日 | 日記

 岐阜県多治見市にある多治見修道院で行われる『ぶどう収穫への感謝とワインのお祭り』です。一度は覗いてみたいと思っていましたが、今年ようやく参加することができました。

 当日券3,500円、前売り券3000円の入場チケットを購入すると記念ワイングラス1個と750mlのAJUワインが1本付いてきます(赤白選べます)。爽やかな秋晴れの下、受付を済ませ敷地内に入ると、、、なんだかワインの試飲販売会のようになっています。ええんかなあといいつつ無料で試飲できるコーナーにはしっかり並びます。今回試飲できるワインは全部で6カ国24種、全種この会場で購入できます。750mlで1,500円から、グラス売りは1杯500円です。おつまみに良さそうなチーズやジビエメニューの屋台も並び、食欲の秋全開です。来場者のほとんどにアルコールが入っているのに居酒屋さん風にならず、のどかで開放的なのは会場が修道院内の葡萄畑だからでしょうか。

何度でもOKの試飲はなみなみ注いでいただけます。

 さて、今回購入したワインをあげてみます。

☆小牧ワイナリー『ななつぼし Rose 2017』

 なんと新酒です。フレッシュですが力強く、どちらかというとヌーヴォーが苦手なくらげびとでも美味しくいただけました。

☆小牧ワイナリー『小牧城信長 Red 』

 今年リリースされたワインです。ポルトガル産(カステラフォン種、アラゴネス種)と小牧醸造(マスカットベリーA種、ブラッククイーン種)のブレンドで、色も美しく、バランスのとれたお味です。

☆クロムエジーシュ宮殿『ピノ・ノワール Red 2014』

 白もそうだったんですが、抜栓したてとしばらく経ってからで味がガラッと変わります。(赤白どちらを買うか迷って2度目に試飲した時、あまりに印象が違うので試飲ブースを間違えたかと思ってしまいました。)2度目に飲んだのよりもう少し手前の味が知りたくて、ついつい買ってしまいました。

 

 ところでなぜAJUさんのワインフェスタが修道院で行われているのか?ということなのですが、もともと教会でのミサにワインはつきもので、1930年にカトリック真言修道会の日本管区中央修道院(いわば日本支部総本山)として設立された多治見修道院でも1933年からミサ用のワインが敷地内で作られていました。(第二次世界大戦中や戦後のワイン輸入が途絶えた時には全国の教会にこちらのミサ用ワインが供されたとか。現在でもミサで使われない余剰分に限り「修道院ワイン」として教会売店で買うことができます。)そして2003年からはブドウ畑の管理は社会福祉法人である『AJU自立の家』に委託されていて、毎年11月3日に開かれるワインフェスタもAJU主催になってから今年で14回目を迎えます。という経緯で、AJUさんはなんと2015年に小牧ワイナリーというワイナリーまで作られました。というわけで、今回購入した小牧ワイナリーさんのワイン、楽しんで飲ませていただきます。ちなみにワインは通信販売もされていますので、興味を持たれた方はAJU自立の家のHPをご覧くださいませ。

 

 参考:多治見修道院

   社会福祉法人AJU自立の家

   FBページ「小牧ワイナリー」


チョウセンカマキリの卵鞘〜2017.10.26&11.13〜

2017年11月14日 | 生物

 実はコカマキリBの産卵と前後して2回産卵したチョウセンカマキリ(愛称デラックス)がいまして。気づいたら産卵が終わっていたので産卵時の写真がありませんが、我が家で最も大きな個体です。卵鞘もさすがに大きく、2個とも全長60㎜強。子どもたちは「赤ちゃんカマキリが楽しみ〜」と今から楽しみにしております。カツオブシムシにやられなければね〜。そして冬の間に孵化しなければね〜。もうそろそろ家の外に出さないと、本当に冬の間に孵化しそうで怖いです(餌がない、餌が!)。

↑奥のものが1回目、手前のものが2回目に産み付けられた卵鞘です。相変わらず虫カゴ飼育です。

この卵鞘の孵化の様子はこちら→2018.06.02孵化12018.06.03孵化2


雅楽講座続編〜2017.10.29〜

2017年11月13日 | 和物(伝統芸能・歴史・考古学など)

 催馬楽を練習しつつ様々な楽器に触らせていただくこの講座、本日は鉦鼓と琵琶です。

 

 鉦鼓は鼓の名前がつきますがいわゆる”つづみ”ではなく雅楽で唯一の金属製楽器です。摺鐘(すりがね)を木枠に下げ、先が紫檀製の桴(ばち)で摺ります。叩くのではなく、摺るのだそうで、長く使われている鉦鼓の裏側には桴の摺跡が付いています。

 枇杷。四弦四柱の弦楽器で、薩摩・筑前・平家枇杷などと区別するために雅楽の枇杷は楽琵琶と呼ばれます。弦は絹糸でできています。練習中に一番細い第四弦が切れてしまいました。

 催馬楽。。。期日までに習得できるのかどうか甚だ心もとないのですが、息子その1に教えてもらいつつ、練習中でございます。