手間をかける・・・どこまで丁寧に作業するか。
仕事に自信はあるのにどこまでも謙虚で・・・~健さんみたい・・。
30年ほど前までは、当たり前のように土壁の家が造られていました。
施工する職人さんもまだ元気で、使われる材料も普通にありました
だから、土壁だからと言って建築費も高額なわけではなっかたようです。
時代と共に施工の内容も、作りも、使われる材料も変わって・・・
手間要らずで、快適な生活に?・・・なってきたようです。
土壁の下地は「竹」を縄(棕櫚縄)で編んだ「竹小舞」と言う造りです・・・
その上に、土と短く切った藁を混ぜて、醗酵させた土を竹小舞に鏝で塗っていきます・・・
下塗り・中塗り・上塗り、その後仕上げ材として漆喰を塗るのですが・・・
それ以外にもいろんな施工方法があって、竹ではなくて「木摺り」と言う
スノコのような下地・・・
竹も「真竹」・「破竹」などの種類があります・・・土に入れる材料も麻・紙・・
寝かせる土の期間もさまざまです。
いろんな工夫と経験で覚えた施工で、より良い物を造ろうとする想いが伝わってきます。
ある方のコラムで・・・料理は「単純」なほうが良いと書いてありました・・・。
でも「単純」とは「簡単」とは違います。
素材に余計な手間を加えないで、手軽で単純な料理になるとは限らない・・と。
手をかけないと言う事とは違うと言う事だそうです。
建築に携わる職人さんにも言えることですが、丁寧とは技術や知識ではありません
丁寧に材料に向き合い観察して、丁寧に材料に向き合えば失敗や経験を含めて
自然と技術や知識が身について行くものです・・・。(受け売りですが・・・)
どんな仕事にも、どんな時代にも大切な事だと思います。