住まい造りには沢山の素材と多くの職人さんがかかわりあいます。
建物に気を取られがちですが、そとまわり も含めて、住まい造りは完成となります。
最近はDIYでいろんな素材が手に入るので、すごく上手に・個性的に外廻りを作る方が多くなってきました。
でも、日本の庭はどうでしょう・・・
植木一つとっても奥が深すぎて・・・費用の心配もしてしまいます。
古民家の廻りに植えられていた草木や樹木は「防風林」・「資源(家の構造材・燃料)」・「食用」・「日差しの調整」・・・
その多くが、生活に根ざした役割が目的となっていました。
それ以外にも、日本の四季や山・川を箱庭的に表現した庭園もあって、素材として・・・
石灯篭・竹垣・敷石・蹲(つくばい)・鹿威し(ししおとし)・・・など
もっとこだわると、枯山水などと言う、水の無い庭の事で・・砂や石で水面や川の流れを表現していました・・・
建物が立派でも、庭が立派過ぎてもバランスが悪くなります・・・
しかし、最近では竹垣とコンクリートをうまく組み合わせたり
アイアンの部材と土壁の質感をうまく生かしたりと、若くて、粋な発想も良い刺激になります。
どの職業も、伝統文化もそうですが、しっかり基本を学んでその上で崩しを入れるから
本筋のしっかりした部分が生きて、新たな部分もうまく融合するのだと思います。
奥深い「日本の庭」もう少し勉強したいと思います。