足踏みミシンを久しぶりに見ました・・・。
電動の・・・卓上タイプでも、そこそこ重たいミシンなので・・・
武骨なスチールの足が伸びて・・・水車のような輪っかが主張して・・・
スノコみたいな感じの踏み板がうまく踏めなくて・・・
それでも、家具のような佇まいは・・・当時のTVもラジオも同じ扱いの様で・・・
その立派ないで立ちを見ると・・・
物に対する考え方が、ずいぶんと違っていたんだろうと思う・・・。
電動工具無しには、今の木造住宅は考えられなくて・・・
クレーンやユンボなど・・・重機が無くては、土木も最先端の高層ビルも並ばず・・・
高い所から景色を見下ろして見る事も出来なかっただろう・・・。
衛星を使っての建築に比べれば・・・木造や土蔵の2階建ては簡単なモノだと・・・
そう思うかもしれないけれど・・・
自然からの頂きものを、余す所無く大切に使い切る考え方・・・
人力と、人の知恵で現場が動いていた頃と・・・今の建築は全く違うモノ・・・。
昔と同じように人力に帰るという訳では無く・・・
古民家を、現代の基準に合わせた構造にするのでは無く・・・
その当時の考え方で造り上げ・・・技術を生かす建物でなくてはいけません・・・。
感謝や相手をうやまい・・・物を大切にする心が、暮らしの中に自然と生まれていたんだと思います・・・。