暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

食わず嫌い

2021年05月23日 | 古民家
  ものごころ付く前から、漆喰(石灰石)は人の暮らしの中にありました・・・。
紀元前2500年以上前から存在があったようで・・・石造りの神殿に使われ・・・
日本のお城の白壁にも、漆喰に加工されて使われていました・・・。
工業製品・・・鉄鋼業、農業にも無くてはならない素材として、今も変わらず大切な資源として広く使われているのに・・・
住い造りの中では・・・本来の役割が発揮出来ない、さみしい役割になってしまいました・・・。

大切なモノを守る土蔵は・・・盗難から守る堅牢な造りですが・・・
それ以上に、火災に強い造りが必要で・・・厚い土壁造りが生まれて・・・
竹小舞の技も・・・地域の環境や職人さんの工夫で、ずいぶんと変化して来ました・・・。
立派な造りの住まい以上に・・・土蔵の普請には大きな費用も必要で、財を成した証だったものが・・・
今では厄介者扱いになり・・・解体するにも一筋縄ではいかず・・・
板金を壁に被せる悲しい補修の後・・・朽ち果てるのを待つ姿を良く見かけます・・・。

良いモノと解ってはいても・・・負担と思う考え方が先に来てしまい・・・
食わず嫌いになっている伝統の技・・・。
大人になって食べてみたら、意外に行けた・・・。
見てみたら・・・すごく興味を持てた・・・。
気軽に経験出来る機会も増えて・・・姿を変えて受け入れやすくなったりもして来た伝統技術もたくさんあります・・・。
土壁や漆喰・・・本来の良さを住まい造りに生かせる使い方を知る機会を・・・
多くの場所で創って行けたらな・・・と、思います。





コメント
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