穴の空いた隙間風に、春の嵐が透き通れば…
冬の嵐は、気を許した懐を駆け抜けて…
すべてを取り払う…無体な仕業と想えても…
やがて解り合える、薄い隙間をこじ開けて…
次の裏に待ち構える…薄い眼差しを見ている…。
季節を司る…神や仏やお釈迦様へ…
屁理屈を歌うには幼過ぎ…
経験と伝統に守られながら、憎まれ口を踊らせても…
思い通り交わせない力技に…
伝統が頭を抱えながら…無理を通して行けるのは…
眼差しの方向が色艶よく輝いているから…。
手元も足元も…小刻みに震える時間と向き合今…
千回目には顔を上げ…1万回目には上目遣いに…
1億満開目には背中を叩き…
桜の花びらを数えて過ごして、逞しく生きてしまう。