和室らしい灯りとは・・・部屋全体を明るくするような光では無く・・・
暖かく柔らかで・・・ぼんやりとした灯りだと思います・・・。
生活・・・その部分だけで言えば、LEDでも白熱球の灯りを再現した照明器具もあります・・・
消費電力もすばらしく少なくなっています・・・。
それでも・・・畳の床に・・・障子・襖・・・漆喰の壁・・・調度品などの陰影・・・
少し薄暗い雰囲気が、心落ち着く空間になっています・・・。
「侘び寂」は日本人の心と言います・・・。
その心が時代と共に変化してきて・・・おもてなし・・・いたわり・・・おくゆかしい・・・
そんな言葉が失われるのと同じように、「侘び寂」も失われていくのでしょうか・・・?
建物の照明プランは・・・暮らしの中では欠かせない大切な部分になってきました・・・。
照明器具を選ぶだけで無く・・・器具の配置・数・取付方法・・・
間接照明のように、天井・壁・床を照らしたり・・・埋め込んで取り付けたり・・・
広範囲ではなく一部だけ照らしたり・・・白・オレンジ・青・ピンク・・・色の種類もさまざまで・・・
外構の明かりと、室内の明かりのバランスを変えたり・・・
風変わり・・・個性・・・他とは違ったものに人は興味を示しますが・・・
末永く愛されるものは、定番・・・基本・・・シンプルなものだと思います・・・。
蝋燭や行灯の生活に戻る訳ではありませんが・・・
住まいの空間で、心落ち着くのに・・・自然素材は欠かせません・・・。
それを生かす灯りも、自然近いものが良いと思います・・・。
暗い所で本を読んだりすると目が悪くなる・・・根拠は無いようです・・・
生活に支障があるようではいけませんが・・・落ち着く空間造り大切にしたいと想います。
茶室や能舞台の仕事の場合は、ほぼ一日かけて遮光の角度や時間帯を探って、建築修復をするわけですが、国宝や重文の場合は、勝手に文化財を手直しするわけにもいきません。、「ここ、おかしいよね」と思いつつも、解体後は先人の思い通りに、粛々と旧に復していくだけです。
今持ってgooブログの使い方を理解できず、お返事が出来なくて申し訳ありません。先日相模原市にある民家園の茅葺の葺き替え現場を見てきました、全面葺き替えは初めて見ましたが、使われている茅の量と、その後の再利用の行き先がない現状を知りました。手間暇掛けて建物を残すのは文化財でしか出来ない事になってしまったのでしょうか?白川郷、五箇山の行先もかなり不安視されていると思うと伝統文化、技術の継承も厳しい現状があるのでしょうか?