暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

豊かな川

2021年05月16日 | 古民家
 海を眺める・・・川を見つめる・・・湖にたたずむ・・・。
水は、人に無くてはならないモノで・・・見ているだけでなんとなく落安らぎを頂ける・・・。
自然の怖さを体験して・・・恐怖も覚え・・・
ずいぶんと古くから、人は自然にもてあそばれ・・・愛想をつかされながらも・・・
自然からたくさんの頂きものを与えられて・・・
その先に、暮らしを残して来ました・・・。

いつも水が手に入るように・・・いくつもの治水工事は行われて来て・・・
人の町を通る川は・・・人の手が入り・・・
遠い場所から・・・大変な時間と人の手を掛けて水を引いて、町は豊かになろうとして来ました・・・。
大きな災害を防ごうと・・・川のカタチも変えて来ました・・・。

自然の川面が残る場所を探すのに、とても苦心するほど・・・
自然の面影が残る川は少なく・・・。
大きなダムが、いくつも建ち並ぶ影響もあるようですが・・・
蛇口をひねれば、そのままでもそれなりにおいしいお水が飲めるのは・・・
とても貴重な事なんだろうと思います・・・。
魚や鳥や昆虫達が住まう豊かな川・・・最後の清流と言われる四万十川の静寂さは・・・
とても危ういバランスで残されているのかも知れない・・・。
古民家は人の建てた住処でも・・・自然を尊重しながら暮らせる大切な住まい方なんだろうと思います。




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テレテレと

2021年05月15日 | 古民家
 いつの間にか、駅前の商店街が消えて・・・大きなスーパーや、フィットネスクラブが表れ・・・
そこで微笑んで来た顔ぶれの、八百屋に肉屋・・・お惣菜屋さんにお米屋さんに会えなくなりました・・・。
会社帰りに・・・。
郵便局に行く途中に・・・。
ふと、思いついたように歩いてい行き・・・大した用も無いのにテレテレと交わした言葉と一緒に・・・。

外で食事をする習慣も、あまり無い子供の頃・・・朝夕と、おかあさんが食事を用意して・・・お昼もお母さんのお弁当・・・。
たまのお惣菜も・・・外食も特別な時間でした・・・。
イベントのような郊外の大型店は・・・楽しく時間をもてあそぶには良いけれど・・・
毎日の何気ない暮らしを支えてくれていたのは・・・振り返れば待っていてくれるいつもの笑顔です・・・。

魅力ある町造りは・・・魅力ある人造り・・・。
元気のある町は・・・元気なお店の香りがします・・・。
地域で生まれたモノを・・・地域で愛して、住まいを守るのと同じように地域に守られる・・・。
山や川・・・海がすべて繋がり生かされているように・・・。
人も住まいも町も地域も・・・みんな繋がり育って行きます・・・。
魅力的で大切なモノが・・・時代と共に消えてしまったように思います。


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住み方

2021年05月14日 | 古民家
 軽い空気に、重い空気・・・
心の乾きで・・・どちらにもクルリと変わるけれど・・・
日本の夏は、こんなにも重たい空気に包まれていたかと思うほど・・・
重くのしかかる毎日に・・・微笑みが消えてしまっているような気がする・・・。

春夏秋冬・・・どの季節が好きか、たくさんの想いがあって・・・
迷えるほどに彩られた場所で暮らせる幸せがあれば・・・
どの季節にも感謝して・・・毎日を楽しく過ごせるだろうと思ってしまう・・・。
時には優しく・・・厳しく、いやおうなしに繰り返される営みの中に・・・
大切に守らないといけない暮らし方があると思う・・・。

森は・・・次の世代に向けたタイムマシーン・・・。
孫やひ孫の時代に・・・安心して住処に使ってもらえる、森のお手入れを今しています・・・。
古民家も・・・自分が住むだけでは無く、家族が住み継ぐ為に残し・・・
大切に受け継ぐ造りになっています・・・。
住む場所も・・・住む人達も大きく広がる今の暮らしには・・・
新しい住み方も生まれていて・・・家族では無い誰かが・・・
その場所を守る古民家に住んで・・・また次の誰かに受け渡す・・・。
そんな住まい方がこの先の、当たり前の暮らし方になればいいなと思います。


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あこがれ

2021年05月13日 | 古民家
 朝も、たいして早い時間でも無いけれど・・・ゆっくりでも無く・・・。
何かの用事で駅に向かう時などに出会う、デコボコした短い人の列・・・
黄色い帽子に・・・赤いランドセル、大きな体にアンバランスな黒いランドセルも並んで・・・
集団登校は、今でも定番なのか・・・ムスリとした顔もいれば・・・
キラリとはしゃぐ顔もいる・・・。

近所のお姉さんやお兄さんにあこがれや、恋心を持つ淡い経験は今でもあるのだろうか・・・?
面倒見の良いお姉さんが大人に見えて・・・大人になれば、大して歳の差が無いのに・・・
一歩先を歩く姿は・・・子供の目に眩しく映っていたと思う・・・。

大人が大人らしく・・・子供が子供らしい暮らしだったと思うのは・・・
お手本となるのが大人であり・・・年長者で・・・
近所のおじいさんも・・・お姉さんも、過ごして来た時間だけ経験を重ね・・・
失敗もしながら身にまとった事を・・・次の世代に残して来ました・・・。
体で覚える時間も無く・・・手間暇を惜しみながら成長する姿は・・・
子供にも魅力的に映らないのかも知れません・・・。
古民家の魅力は・・・そんな時間を掛け、身に着けて来た知恵と経験が映る姿に、見せられるんだろうと思います。

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千鳥足

2021年05月12日 | 古民家
 千鳥足で歩く飲兵衛さん達を、横目で見る機会も・・・
自分がほろ酔いで歩く時間も無いけれど・・・
酔いの中で語れる事も・・・忘れたい事もたくさんある暮らしは、ずいぶん昔からあるようで・・・
大人の男達が見せる、お酒を飲む仕草は・・・なにかと頭の中に思い描かれます・・・。
(千鳥が歩く姿はトツトツと・・・本当は颯爽としているのに・・・
巣を守る時に・・・ホロホロと、わざとよろめきながら天敵の注意を引いているそうです・・・。)

ワインは、1次発酵させて糖分を酵母が食べて・・・アルコールを生んでくれます・・・。
日本酒は、1次発酵と2次発酵と工程が煩雑で・・・
お米の表面を削ったり・・・米麹にしたり、酵母が麹を食べてアルコールを生み出すまで・・・
大変な時間と労力が必要です・・・。
趣向品なのに・・・酔えれば良いのに・・・
香りや口当たり・・・うま味に、苦みに、酸味・・・
多くの手仕事に苦労しながら醸していたお酒造りも・・・
突き詰めれば・・・科学のような酒造りに変化している所もあるようです・・・。

普段口にするお酒は・・・ご家庭に優しい価格でも・・・
たまのお祝いに頂くお酒は・・・少し奮発した、好きな銘柄を選んでみたりする・・・。
住いを手に入れる、特別な大事業なのは今でも変わらないけれど・・・
なんだか、コンビニで買うくらいの感覚で、ポンポン建ち並ぶ姿を見ると・・・
あまり特別な想いもないまま・・・暮らしが始まる寂しさを感じます・・・。
千鳥足で・・・いつも戻る場所は大切な我が家・・・
変わり映えのしない質素な住いでも・・・
颯爽と建ち振る舞う姿の住まいで、暮らしを繋いで行ければと思います。



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