暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

普段着

2023年01月21日 | 古民家
 小さな家も・・・大きな家も、住む都合はほどほどで良く・・・
抱えきれない荷物で不自由になるほどの暮らしでは・・・行き先も不透明になってしまうのかも知れない・・・。
景色の見栄えする場所の散歩にあこがれはするけれど・・・都合よくは行かないモノで・・・
それでも歩くには都合の良い身の回りは・・・普段着の着こなしで良いと思う・・・。

杉板に杉の皮・・・藁や麻にたまに萱、上等でも無いいつもを大切に・・・
住い造りは工夫され・・・取り換えの利く住まい造りでありたいのは・・・
身の丈の暮らしに・・・持続可能な暮らしがあったから・・・。

河原で拾ってきた石を礎石に・・・皆でヨイトマケの基礎造り・・・
組み立てるにも人の手は、いくつも手渡されて・・・
お互い様の暮らしは生まれ・・・繋がれて行きました・・・。
負担が大きいと・・・地域の絆は薄くなって来たけれど・・・
仕事以外の物々しさが膨らんだ暮らしの中に・・・どちらの負担が人を育てるのか・・・
見えなくなって・・・気付かなくなってしまったような気がします。
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冬眠

2023年01月20日 | 古民家
 庭木の悲しい姿が映ると・・・力を蓄える我慢の時を過ごすのは自然の流れで・・・
無造作に木の影や、石の下を探れば・・・待ちぼうけする静かな姿に出くわしもする・・・。
365日同じ場所で・・・同じようにいられる暮らしを探して繋いで・・・
振り向けば幾重にも連なる時間を積んで来たけれど・・・
廻り続ける快適さと・・・廻り続けないといけない不便さは、カタカタと揺れている・・・。

神社に傘を広げた大木も・・・年老いて豊かに実る、芽吹き時の可憐な木々達も・・・
幾時間・・・繰り返し、人の暮らしを覗いて来たのか・・・
幾世代・・・家族の暮らしと寄り添って来たのか・・・。
骨董市で見かける・・・見知らぬ景色のポストカードや・・・
誰それの集合者写真に・・・家族写真・・・。
知った場所が目に入れば・・・数世代も前の同じ景色に不思議を浮かべ・・・
これからも同じ時間の・・・不思議を与えて行ける場所でいられたらと思う・・・。

古民家の役割は・・・暮らしの安心だったろうけれど・・・
その時・そのもっと前の時間を止めたまま・・・引き継がれる暮らしを残す事に意味があり・・・
手前勝手に変わりながらも・・・無理のない場所もあって・・・
姿が消えれば無くなり・・・何もかもがそこから始まるのでは無い、大切な繋がりは・・・
冬眠に入り・・・また目覚めて行くように、ゆっくりと廻り続けているような気がします。

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言葉

2023年01月19日 | 古民家
 朝の行ってきますに・・・夜のお帰りなさい・・・。
言葉を交わす家と外・・・どれだけの人に同じ言葉を繰り返すのだろうと・・・
すれ違いの幼い子供と交わす言葉も・・・見知らぬご近所さんと交わす言葉も・・・
意味や理由は頭を抱えて・・・理屈の無い言葉が一番難しいと悩んでいる・・・。

太陽と共に暮らす1日を忘れて・・・自然と共に生きる術を忘れて・・・
次の世代に繋げる意味と悩んで・・・一緒に育つ仲間が減って来る・・・。
3世代の大きな一つ屋根は・・・それぞれが屋根を差すように、住まいは分け離されて・・・。
残して繋がる暮らしから・・・新しい屋根ばかりが増えて行く・・・。

地域で住まいが守られ・・・子供も暮らしもみんなで守り育てるには・・・
道端で出くわす誰もが言葉を交わし・・・おはように、こんにちわ・・・
お帰りなさいに、こんばんわ・・・煩わしさも喉元を過ぎれば当たり前になり・・・
毎日繰り返されれば・・・日常になる・・・。
気になる町や気に止まる町は・・・なにか目印になる当たり前が隠れているような気がする。
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都合

2023年01月18日 | 古民家
 白黒はっきり戸惑わ無ければ・・・素直に歩けるのかと言えば、何かと都合も悪く・・・
融通を適度に入れるのも・・・お互い様でうまく行くようで・・・
流れに乗りすぎれば・・・さらわれて・・乗ろうとしても落とされる・・・。
素直な子供の世界で、誰もが子供なら・・・すっきり行くのかも知れないけれど・・・
何処かで大人な答えと出くわせば・・・ガチャガチャと都合は悪くなる・・・。

結いの暮らしが今でも続くのは・・・そうしていないと成り立たない地域があって・・・
長い時間を繋いで来た暮らしの中で・・・多分都合がよかったのだろうけれど・・・
50年・・・100年と入れ替わる季節の中に・・・環境も人も変わり、どうにもうまくいかない時もあって・・・
一番良いとは言えない暮らしになってしまう・・・。

古民家の住いも・・・里山の暮らしも、自然とは仲良く友達でいられても・・・
欲深な人の想いは、誰も一緒ではいられなくて・・・
何処からか、大人の顔が横から飛び出して・・・いつまでも子供だけではいられなくなってしまう・・・。
素直な暮らしが何だったのか・・・ただ一緒に居たいだけ、ただ会いたいだけではうまく廻らない融通が・・・
暮らしの時間を埋めてしまわないように・・・声を出していたいのかも知れない。

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理想

2023年01月17日 | 古民家
 雪が降るからと言って、どこにでも「かまくら」がこしらえてあるのでは無く・・・
雪が降ると・・・どこの誰もが雪合戦を始めるのでも無い・・・。
子供の背丈もある雪だるまが・・・いつも愛想を振りまいているのでも無く・・・
スキーやソリで、学校や買い物に行く訳でも無い・・・。
山と海で暮らしが違う様に・・・大して広くも無い暮らしの中で・・・
寒い暑いの文化の違いが生まれて・・・思い違いや、勝手な理想が行き違えば・・・
雪を知らない・・・青い海を知らない人の暮らしもあるのだろう・・・。

日本各地から取り寄せ・・・日本各地からの普請で造られる贅沢なお城は特別で・・・
些細な暮らしは、地産地消の質素な造りで・・・素材を探して、贅沢な材を用意して・・・
職人さんも合わせて呼び寄せる住まい造りは・・・今よりもはるかに贅沢で・・・
泊まり込みで仕事を手掛けられるほど、贅沢な古民家もあったようだ・・・。

伝統的な造りの住いもそぞろに・・・大抵はささやかで、特別でも無い毎日を綴れば・・・
草原の広がるお家は・・・土や動物のウンチでこしらえ・・・
草や葉っぱでこしらえる住まいもあって・・・
溢れかえる身の回りの暮らしは・・・どこまでも贅沢に包まれているのに・・・
エアコン1台で暮らせるように、法律で縛る住まい造りは・・・
どこまでが豊かで、文化的な暮らしと言えるのか・・・勝手な理想が振り上げられているのかも知れない。



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