障子に襖・・・薄く隔てたその先に、遠くを感じ近くに思う・・・。
灯りや影に季節の潤いを見つけては・・・肌で感じて、心で研ぎ澄まされて・・・
細やかな住まいの侘しさを・・・貧しいと思うのか慎ましいと感じるのか・・・
日本の伝統や文化が、どうしようもなく受け入れがたいほどに美しく感じるようになるには・・・
小刻みに歩いて来た・・・時が必要なんだと思う・・・。
室来がいやらしいのは・・・意味や根拠に説明が着いて来なくて・・・
聞けば野暮で・・・考えれば嫌味になってしまう・・・。
古民家はどこまで古民家なのか・・・便宜上の定義はあっても、理屈は棚に置いて・・・
一歩敷居を跨げば・・・そこには香る世界が目を輝かせて、雅な世界も淡い暮らしも見えて来る・・・。
2人も立てば肩が触れ合う玄関の三和土に・・・
一輪挿しや季節を感じる小物が置かれ・・・サラリと小奇麗な三和土や艶のある床板が目に入れば・・・
主の人柄と、暮らしの豊かさが染み入る最上のおもてなしになる・・・。
日本の気候風土に合った暮らしは古民家で生まれ・・・育ち・・・継がれて来て・・・
細やかさも雑な取り扱いもあるけれど・・・どこまでが伝統の文化と、分ける事の出来ない・・・
小粋な暮らしをまとめる住まい造りが・・・穏やかな暮らしをまとめて行くような気がします。