胚芽パン、牛乳、白身魚の粒マスタード揚げ
白菜スープ、ヨーグルト
エネルギー(793kcal) たんぱく質(35.4g)
胚芽パンって言うけど別にそう味が変わっているわけじゃない。見た目は余り良くない。名前から身体に良さそうな気はするな。マスタードはおいしかった。昔はこの系が余り好きじゃなかった。にぎりもさび抜きを食べていた。小さい子どもは大体そうだけど、私は青年ぐらいまでさび抜きだった。山葵がおいしいと感じなかったから。今はカラシやワサビが楽しめるようになったから、ずいぶん食の嗜好が変わったんだなと思う。春に出るものは少し苦い。例えば菜の花とかね。子どもの頃は苦いものは食べるものじゃない。「毒、身体に悪いもの」と感じていたから、それをおいしく食べられるようになった今の自分は、劇的な変化を遂げたと言っても良いだろう。
以前食の専門家がラジオで言っていた。
『若い頃、下戸で酒を飲めなかった人が年とると少し飲めるようになる。それって鈍くなったってことです。身体が鋭敏に反応しなくなったのが理由。』
身も蓋もありませんなぁ。
赤ちゃんの口に苦いものを入れると本能的に吐き出します。「苦い=毒」は、人間が本能的に身体を守るシステム。その苦いものを楽しめる今の自分は、『味覚に対し鈍感になったからだ』と言われても納得ですね。
白菜は好きなので白菜スープは良かった。学生時代、安生と言う小さな中華料理屋があって、そこは安い上に大量に食べられるのでよく通ってました。大学生には量が命。
そこでセットもの(唐揚げ定食みたいなの)を頼むと、前菜としてこの白菜スープ(これがなみなみと器につがれている)が出てきたのを思い出しました。もうあの店主は亡くなっただろうか。息子が後を継いで店をしていると聞いたけど、一度は行ってみたいものだ。
ヨーグルトも余り好きでは無かった。ゼリーの方が好き。一番好きだったのはプリン。ヨーグルトは食べ終わった後、口に残るのがイヤだった。今は普通に楽しめる。
思い返してみると、子どもの頃は食が貧困だったんだなぁと少しもったいなく感じています。