ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

ジュモー /雛人形店 佐久市 柳田二助商店店長コラム:『ソバの音(下)』

2014年10月25日 05時01分54秒 | owarai

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~

『創業120年祝目前で
早朝割引を実施
am6;30~8:30まで』

【コラム:

『ソバの音(下)』

ソバをズズッと、あからさまな音を

たてて食べるようになったのは、ど

うやら、ラジオ普及以降のことらし

い。

 

ソバ関連の落語を放送でかける際、

仕方噺のSE(効果音)として噺家

がズズッとやった。

 

それを聴いたひとたちが、達者な擬

音を、オツだねえとマネたのではな

いかという。

 

従来我が国ではおおむね濁りを忌み、

麺なら、つるつるは良いがずるずる

は下品として、唇をすぼめて食べて

いた。

 

ただしソバは、晩秋から春先にかけ

てズズズッが公認された。俗に

「きくやよい」=「聴くや善い」=

「菊弥生」と云って、菊(十一月)

 

から弥生(三月)までがズズッ公認

期間とされていた。

 

つまり新ソバの薫りはかそけきもの

だから、空気を攪拌(かくはん)させ、

口腔から鼻腔へと増幅してこそ、

 

存分に堪能できるのだ。

 

高座のソバは新ソバであるわけだが、

いつしかそれが通年の慣習として

定着したのだろう。

 

国際化のために、ソバは無音で食べ

るべしというよりは、爽やかな濁音

の開発とアピールにより、

 

食文化のさらなる広がりに、極東か

ら一石を投じたいものだ。