ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

ジュモー /雛人形店 佐久市 柳田二助商店店長コラム:『ソバ屋の箸』

2015年01月05日 04時28分57秒 | owarai

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~

『創業120年祝目前で
早朝割引を実施
am6;30~8:30まで』

【コラム:】

『ソバ屋の箸』
ソバ屋の箸といえば、たいてい
木地そのままであり、塗りや
象牙には、いまのところ出会った
ことがない。

割るもの、割らぬもの、どちら
でも良いが、なくとも良いものに
ソバ屋の箸袋がある。

そもそも屋台食から広まった、江戸
前の食、ソバ、鰻、鮨、天ぷらは
箸袋は不要だ。

当時は、天ぷらは串に刺して食うし、
鮨は指でつまむのが正統だし、

鰻も飯と合体する以前は、抜いた
串でさばいて食うし、唯一箸の
必要なソバにしても、箸袋はゴミ
でしかない。

箸袋は、座敷料理屋が、常連客を
もてなすのに、その客の名前を、
袋にしたためて供したことに発する。

けっして店の名や電話番号を書く
ためのものではなかった。

かつて、ソバ屋の箸というものが
あった。ソバは、他の食品とちがい、

一旦箸をつけたら、休みなく、タ
クトさながらリズミカルにたぐる
ものだから、箸さばきの良いように、

なるべく軽く、多少短めで、すのこ
に挟まった、最後の切れっ箸もつま
めるように先端は真四角が理想だった。

いい箸に出会えるとソバもまたいちだん
とうまく感じる。困るのは斜めに割れて
しまった割り箸で、これだけは興ざめだ。