ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「物乞い」ブリュー・ミュージアム 軽井沢/佐久:ヤナギダ店長コラム

2016年04月22日 05時28分27秒 | owarai
【コラム:】
『文章は書くものではない
読んでもらうものである』

【施しを集めた詩人の一言】
詩人アンドレ・ブルトンが
物乞いにある言葉を贈った話。

―私は目が見えませんー
と書いてありました。彼の
目の前に施しのアルミのお椀
が置いてあるのですが、

通行人はみんな素通り、お椀
にコインはいつもほとんど入
っていません。

ある日、ブルトンはその下げ
札の言葉を変えてみたらどう
か、と話かけました。

物乞いは「旦那のご随意に」。
ブルドンは新しい言葉を書き
ました。

これからというもの、お椀に
コインの雨が降りそそぎ、
通行人たちの同情の言葉を
かけていくようになりました。

物乞いにもコインの音や優し
い声が聞こえます。

数日後、物乞いは「旦那、、な
んと書いてくださったのです
か」。

下げ札にはこう書いてあった
そうです。

“春はまもなくやってきます。
でも、私はそれを見ることが
できません“

誰が見てもうらぶれた物乞い
です。黒メガネをかけている
のだから盲人であることも
分かります。

「私は目が見えません」は
言葉の意味をなしていない
のです。

アンドレ・ブルトンの言葉
のほうには、訴えるものが
あり、憐れみを乞う力が
あり行動力を促す力、

もっとえげつなく言えば
集金能力がありました。

目的はそれだったのです。

読んでもらって、施しの
気持ちを起こさせ、施し
をいただくこと。

目的を果たしてこそ、
言葉です。

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業121年』