【コラム:】
人の心は、自分の心の投影と
して、己が心の鏡に映る。
人は、自分の心にないものを
感じることはできない。自ら
の内に善なるものがない者は
人の善を感じられず、
偉大さを持たない者は他の
偉大さに無感動であり、神
を持たない者は神を信じるこ
とはできない」。
こんなことを、どなかたに
伺ったことがありますか?
相手のいたらなさやいやら
しさばかりが目につく人は、
ひょっとしたら自分の心が
そうなのかもしれません。
大切なことは、相手に対する
労りや優しさです。
会社の人間関係にしても、調
子のいいときは、地位や権威
だけでも部下は表面的には動
いてくれます。
ところが、本当に苦しくなった
ときには、その人の徳が試され
ます。
豊臣秀吉は、茶会が好きでした。
大阪城内の山里郭で、そのいつ
もの茶会が催されたときのこと。
茶会は、秀吉が茶を点てそれを
招かれた客が回し飲みして、
ともに茶の味、香りを楽しむと
いう趣向です。
茶会が始まり、秀吉が点てた茶
を入れた茶碗を、それぞれ押し
戴き、そして少しずつ茶をすす
った。
今、大河ドラマでよく観る
大谷吉継は、中年になって伝染
病の重い皮膚病で、
その茶会で次の小西行長に
手渡そうとしたとき、
吉継の鼻水が茶碗の中にぽとり
と落ちてしまった。
諸将たちはみな吉継の病気の
ことを知っていた。そのとき
「いやあ、喉が渇いてたまら
ぬ。大谷殿、その茶碗を私に」
といって、そのまま一気に茶
をすすってしまったのが石田
光成。
(この男のためなら、命を捨て
てもいい・・・)
こののち、秀吉が没して徳川
家康が次第に力をつけ、天下
を狙うようになった。
それを阻止しようとして三成
は西軍を組織した。
軍略に長けた吉継は、その無謀
さを知りつつ三成が指揮する
西軍に与し、そして西軍の中で
最も激しく東軍と戦って、死ん
だ。
「この人のためなら」という徳
がなければ、人は動いてくれま
せん。
自分の中身が、豊潤、清雅でな
く、愛情を持てない人が、人の
信望を得ることはできません。
徳を磨きたいものです。
野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220
『創業121年』
人の心は、自分の心の投影と
して、己が心の鏡に映る。
人は、自分の心にないものを
感じることはできない。自ら
の内に善なるものがない者は
人の善を感じられず、
偉大さを持たない者は他の
偉大さに無感動であり、神
を持たない者は神を信じるこ
とはできない」。
こんなことを、どなかたに
伺ったことがありますか?
相手のいたらなさやいやら
しさばかりが目につく人は、
ひょっとしたら自分の心が
そうなのかもしれません。
大切なことは、相手に対する
労りや優しさです。
会社の人間関係にしても、調
子のいいときは、地位や権威
だけでも部下は表面的には動
いてくれます。
ところが、本当に苦しくなった
ときには、その人の徳が試され
ます。
豊臣秀吉は、茶会が好きでした。
大阪城内の山里郭で、そのいつ
もの茶会が催されたときのこと。
茶会は、秀吉が茶を点てそれを
招かれた客が回し飲みして、
ともに茶の味、香りを楽しむと
いう趣向です。
茶会が始まり、秀吉が点てた茶
を入れた茶碗を、それぞれ押し
戴き、そして少しずつ茶をすす
った。
今、大河ドラマでよく観る
大谷吉継は、中年になって伝染
病の重い皮膚病で、
その茶会で次の小西行長に
手渡そうとしたとき、
吉継の鼻水が茶碗の中にぽとり
と落ちてしまった。
諸将たちはみな吉継の病気の
ことを知っていた。そのとき
「いやあ、喉が渇いてたまら
ぬ。大谷殿、その茶碗を私に」
といって、そのまま一気に茶
をすすってしまったのが石田
光成。
(この男のためなら、命を捨て
てもいい・・・)
こののち、秀吉が没して徳川
家康が次第に力をつけ、天下
を狙うようになった。
それを阻止しようとして三成
は西軍を組織した。
軍略に長けた吉継は、その無謀
さを知りつつ三成が指揮する
西軍に与し、そして西軍の中で
最も激しく東軍と戦って、死ん
だ。
「この人のためなら」という徳
がなければ、人は動いてくれま
せん。
自分の中身が、豊潤、清雅でな
く、愛情を持てない人が、人の
信望を得ることはできません。
徳を磨きたいものです。
野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220
『創業121年』