【コラム】
なぜだか、だんだん彼のことが、
気になるようになった。
友達の店主が言った言葉が気に
なっている。
「家も近所で、独身らしいわよ、あな
たたち、なかなかお似合いじゃない、
おつきあいしてみたら」。
長い間、忘れていたような気分が、
私にわき上がってきた。
はっきりときめくのがわかった。彼が
喫茶店に来る時間が近くなると、落ち
着かなくなる。迷いながら、結局は
店を抜け出していく。
いつものように喫茶店へ入ろうと、
階段の上り口まで来た時、その日は
彼は早く帰るらしく、すれ違う感じ
でお互いに立ち止まった。その時、
彼は実に気軽に、男友達にでも言う
ように、
「あのー、コーヒーもいいけど、
今度お酒でも飲みに行かない?お酒
飲めるでしょ」
と、誘ってきた。
「はあ・・・・」
突然の展開だけれど、彼らしい誘い
方に、なんだか楽しくなって、私は
軽いステップで階段を上った。
◇
人見知りに羽根が
はえたように君は
不真面目な笑いを
幾度も笑った
愛するということを
問いつめた心の
奥底にはまだ
消えない面影
目を離すことが
できない
通りすぎようとしている時の
君にさえ僕は
耳を澄ましている
62体のビスクドールを展示
野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220
『創業122年』
なぜだか、だんだん彼のことが、
気になるようになった。
友達の店主が言った言葉が気に
なっている。
「家も近所で、独身らしいわよ、あな
たたち、なかなかお似合いじゃない、
おつきあいしてみたら」。
長い間、忘れていたような気分が、
私にわき上がってきた。
はっきりときめくのがわかった。彼が
喫茶店に来る時間が近くなると、落ち
着かなくなる。迷いながら、結局は
店を抜け出していく。
いつものように喫茶店へ入ろうと、
階段の上り口まで来た時、その日は
彼は早く帰るらしく、すれ違う感じ
でお互いに立ち止まった。その時、
彼は実に気軽に、男友達にでも言う
ように、
「あのー、コーヒーもいいけど、
今度お酒でも飲みに行かない?お酒
飲めるでしょ」
と、誘ってきた。
「はあ・・・・」
突然の展開だけれど、彼らしい誘い
方に、なんだか楽しくなって、私は
軽いステップで階段を上った。
◇
人見知りに羽根が
はえたように君は
不真面目な笑いを
幾度も笑った
愛するということを
問いつめた心の
奥底にはまだ
消えない面影
目を離すことが
できない
通りすぎようとしている時の
君にさえ僕は
耳を澄ましている
62体のビスクドールを展示
野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220
『創業122年』