経験から言って、と経験を
結論の決め手にするオジサン。
それを言われちゃ若者は
身も蓋もありませんぜ。
でも、オジサン。経験は、
するもので、かえりみる
ものじゃない?
経験から言って、と経験を
結論の決め手にするオジサン。
それを言われちゃ若者は
身も蓋もありませんぜ。
でも、オジサン。経験は、
するもので、かえりみる
ものじゃない?
肺にいっぱい息を吸い込んで
何回も水に潜り、ぎりぎりま
でこらえるあの苦しさ。
生きている時間は、その息継ぎ
の時間みたいものだと思います。
ファッションが元気だった
頃の情熱という名のコンセプトです。
僕の方がカレーの肉が
少ない。ハンバーグの
大きさが違う。兄ちゃん
の魚。私の卵焼き。
ようかんを2つもとるな。
かえせ、とるな、これツバ
つけたからね。昭和の食卓
は戦場です。
子どもの少ない世界は淋しい。
だから、テレビ局様。
いっぱい、いっぱい、面
白い番組をつくって、さ
さやかな楽しみを市民に
与えてください。
CMを刻みでいれたり、番
宣が多すぎて気よ冷めします。
この世で最も贅沢なのは、
「なんにもしない」を
楽しむこと。
この世で最も難しいのは、
やなり「なんにもしない」を
楽しむこと。
それは無我の境地とでも
いいましょうか。
YouTube
[Jazzy Hip-Hop] ~ Moon Escape ~ mixed by HaruYahMan from JP Osaka
https://www.youtube.com/watch?v=XIzDDYrS4iE
夜明けは やわからに 残酷
小さな時の積み重ねも
消えていきそうな朝がある
愛して刹那(せつな)
一晩が終わる刹那
そして一日が始まる刹那
悲しみ凝縮して そして拡散する
幸福感は 不幸と不幸のはざまに
一瞬よぎり
瞬間 しっかり握らないと
てのひらから逃げていく
そこはかと ままらない想い
かかえても
愛が そのはざまから 見えたなら
それでいい
クールなのかウエットなのか
わからないままで
夢と区別のつかない恋もあるのだと
短くも はかなくも 美しく
蝶の ひとひらの 羽のように
YouTube
矢野沙織 ウィスキーが、お好きでしょ
https://www.youtube.com/watch?v=qj3CE4MRSMg
両親の離婚は―――
ちっとも悲しくなかった、と
言えば、それは嘘になる。
けれど、悲しくて悲しくて
毎日泣き暮らしていたのか
というと、そうでもなかった。
ただ、一度だけ、全身がばら
ばらになるほど激しく、泣いて
しまったことがある。
母が家を出ていってから、二、
三ヶ月が過ぎていた、ある日
曜の朝だった。
騒々しい物音で目が覚めて、
部屋のカーテンをあけたわた
しの目に飛び込んできた風景。
狭い裏庭いっぱいに積み上げ
られていた、鏡台、本棚、書
物用の机と椅子、洋服、バック、
靴、オルゴール、時計・・・
それらはすべて、母の持ち物
だった。
母は家を出ていく時、ほんの
僅かな荷物しか持って出なか
った。
だから、母がいなくなったあ
とも、家の中には母の所有物
が多く残されていた。きっと
そのせいで、わたしはまだ
「母がここにいる」と、感じる
ことができていたのだろう。そ
して、喪失感や寂しさから、救
われていたに違いない。
ねえ、お母さん。いつか、ここ
に戻ってくるよね?わたし、待
ってるよ。
ところがその朝、そんな期待は
木っ端微塵に打ち砕かれた。
母が愛し、慈しみ、使い込んで
きたもの。育ててきたもの。
何もかもがごっちゃにされて、
見るも無残な瓦礫の山と化し
ていた。翌朝、ごみとして
捨てられてしまうために。
それはまるで生きている者
たちのように、悲鳴をあげて
いた。わたしに向かって、
叫んでいた。
「助けて」
「捨てないで」
「連れていって」
「お願い」
その光景を目にした時、全身
から、悲しみが吹き出してきた。
心と同じように物も、痛みを
感じているのだと思った。
捨てられた痛み。愛する人と
離れ離れになった痛み。おそ
らく、わたしはその時初めて、
別れというものを、形あるも
のとして、見ていたのではな
いかと思う。
わたしは泣きながら、パジャマ
姿のまま庭に飛び出して、母
の持ち物の前まで駆け寄って
いった。
何かひとつ、たったひとつ
だけでもいから、救い上げたい。
でも、いったいどれを救えば
いい?
どうやって選べばいい?
これもあれも、母に大切に
していたものばかりなのに。
迷いながらも、手をのばして、
拾い上げて、抱きしめた。
茶色の熊のぬいぐるみ。
胸に赤いボタンがついて
いる――――
それは、幼かったわたしが、
眠る時も、ごはんを食べてい
る時も、テレビを見ている時
も、片時も離さなかった。
まるで友だちのような熊だった。
やがて成長したわたしが手放
したあとも、母は大切にしま
っておいたのだ。自分の宝物
として。
そのぬいぐるみを、わたしは
今も持っている。両腕で、か
ばい続けている。母とわたし
の傷痕の象徴として、
とどどき取り出して、赤いボ
タンに触れてみる。
「また会えたね」
と、呟きながら。
YouTube
駅 by JUJU
https://www.youtube.com/watch?v=ZA_jGAtr52w