好きだと言われない
恋を楽しんでいた
そっと降る雨のように
あなたは やさしい
YouTube
2CELLOS - Human Nature [LIVE VIDEO]
https://www.youtube.com/watch?v=iqtPDEjVp1w
好きだと言われない
恋を楽しんでいた
そっと降る雨のように
あなたは やさしい
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好きじゃないから
好きじゃないから
好きじゃないから
YouTube
Ryuichi Sakamoto & Jaques e Paula Morelenbaum² - O Grande Amor
https://www.youtube.com/watch?v=sF-FR6FNWkg
初めてのキス、初めてのデート、シャ
ボン玉のようにふわふわ飛んで、空中
でばちんと弾ける、そんな片思いの
恋をいくつか経たあと、
わたしはまるで巻き込まれるように、
苦しい恋に落ちた。
それは、手探りで進むしかない
真っ暗な闇の谷底に、真っ逆さまに
堕ちてゆくような恋だった。
どうしようもなかった。
【コラム:すきやばし二
郎の履歴書】
腕のよい職人が出す品は、
どこで修行をしてきたか、
わかる場合があるという。
銀座の「すきやばし二郎」
の店主、小野二郎氏は、
1925年生まれ、
浜松で板前をしていたが
26歳で、銀座の名門
鮨店「与志乃」(よしの)に
弟子入り。
先代、吉野末吉(故人)に
天才肌を見抜かれ、三年
後、大阪店の花板(板長)
として腕を振るう。その後、
東京に戻り独立。
小野二郎氏の戒め
・タイは握らない。
・採算を度外視しても
シンコを握るのが鮨職人
の意地。
・高価希少な星ガレイは
白身の王者に非ず。
・鮨を食うのに、順番はなし。
・握ったら、すぐ口の中へ。
余談だが、
吉野末吉が亡くなると、
「与志乃」のから客が離れる。
名門は、一代限りが掟。
技とあの世にいくのが鮨職人
と落語家なのである。
正面は堂々とした態度に見え
ても、背中が弱点をあらわして
いる人がある。どんな人間も裏
は隠せない。
吉川栄治に『背中哲学』という
随筆がある。そのなかで、次の
ように書いている(『われ意外
みなわが師―私の人生観』)。
「前から見ると、くしゃくしゃ
な顔をしているけれど、背中から
見ると、円光の輝いている人は、
私の知己の中では、菊池寛氏だと
思う。一緒に歩いている時など、
後からあの背中を見ていると、
ただまるっこく肥えているだけだ
が、縹渺(ひょうびょう)として、
何か味がある。その味はどんなもの
かというと、『後の安心』とう相だ。
背中には、家庭がそっくり描いて
ある。
いかにも、搦手の木戸は安心して、
大手に向かって床几をすえている
城将の趣だといつも思う」
さらに、
「しかし、夜の銀座裏を歩くとき、
なんと、そこにまだ『帰らぬ良人』
がたくさんに酒の灯の下をうろついて
いることだろう。あの酔っぱらい
達の背中には、脆さや、不安定や、
空虚だらけだ。この人達が、安定の
後光を負ったら、みんな倍も仕事を
するだろうと思う」
と続け、手厳しい。
「人の背中は見ゆるけれど我が背中
は見えぬ」という。自分には見えぬ
背中が、他人には隠せないのでつ
らい。
あなたを求める予感
曖昧で、不確で、掴みどころ
がなくて、なのになぜだか、
何かを予感させる。
強くはないのに心に染み込ん
くる。
そんな陽射しに包まれて、わ
たしは歩いていった。
人と交わっていればその
うちきっと、だれかを好きになる。