美しい女には、どこか
わざとらしさが必要である。
化粧、饒舌、技巧、仮面
――― そして、そのかげに
ひそむ、はっとするほどの
無垢の心。
遊びのきらいの女に、
美しい女はいない。
詩を解さない女、
ベットのきらいな女にも、
美しい女はいない。
「美しい女とは、美しい女に
なろうとする女のことである」
美しい女には、どこか
わざとらしさが必要である。
化粧、饒舌、技巧、仮面
――― そして、そのかげに
ひそむ、はっとするほどの
無垢の心。
遊びのきらいの女に、
美しい女はいない。
詩を解さない女、
ベットのきらいな女にも、
美しい女はいない。
「美しい女とは、美しい女に
なろうとする女のことである」
秋風の中の君は、
どんなふうにみえるのかな
雪の中ではどうかな
まだ 春と夏の君しか知らない
夢をみる。
深い夜に、レールの向こうで
たくさんの蛍が光る。
そのうちにそれが、紫の羽を
持った無数の蝶に変わり、
なぜか白いシーツをバックに
舞っている。
それを小さな少年が、瞳をこら
して見ている。
横に、なぜかお下げ髪の少女に
なっている私がいて、怖くてそば
へ行けない。
「帰ってきて、帰ってきて」と、
叫ぶだけだ。
目覚めると、寝返りをうった彼
の寝息がかすかに聞こえる。
その体を、私はしがみつくように
抱きしめた。
朝、彼を送り出すときの、背中を
見るのがつらかった。
彼に妻子がいようがいまいが
どうでもよかった。
ただ、
いつも判然としない想いにおそわ
れる。
これが、最後ではないかと・・・・・。
背を向けて遠ざかる時、
一瞬、
カレの存在自体が消えるような
気がした。
静寂が辺りを包み
ひとあしごとに私は
明日に近づき
心は昨日に連れもどされる
まちがった角を曲がり、
まちいがった選択をしたの
だろうか
答えなんてないのに
後悔してしまいそうになる
踏み出したこの道が
どこへ続くか
今は
深く考えないようにして
深緑のベールを薄く
一枚ずつ剥ぐように
深緑の夕暮れの奥へと
分け入る
まだ一度も起こしたことの
ない行動を
肩書きや地位、財産、名声などは、
すべてはかなく消えていきます。
レッテルでその人を輝かせるの
ではありません。
問題は本質です。
人はあるところまでいくと、利徳
や恐怖、権力だけではついてきま
せん。
もはや、得るものもなく、特に不
利とわかっていても、その人に徳
があれば人はついていきます。
「徳とは行である。行とは見返り
を求めずただ行うころである」と
道元は言っています。
上になればなるほど、必要なのは
徳を磨くことだと思います。
「法句経」第五四にも、
「華の香りは風に逆らいては行か
ず。栴檀(せんだん)も多掲羅(た
がら)も末度迦(まどか)も(香木
の名前)また然り。
されど良き人の香は風に逆らいつつ
も行く。良き人の力はすべての方に
薫る」とあります。
男が仕事をするときは、常に捨て身
でなければならない。
捨て身とは、何も欲しがらぬこと
である。
納得、勝ち負けという、人間の物
差しを捨てることである。
詩ト詩ト詩ト・・・屋根裏に雨が
オ詩エテ? ・・・と美都が言った
詩ラナイヨ・・・と光軌が言った
詩月一日・・・エイプリルフール
ウ詩詩詩 ・・・怪奇マンガかな?
詩―ツ ・・・月夜のひそひそ話
カナ詩イトキ・・・笑おうよ
詩 ・・・・ 死
詩ヌマデ
アイ詩テ
静かな夜だった。
いつもなら
ふたりで窓から
ながめる夜景も、心なし
かきらめきが少ないよう
な気がする。
あなたのパジャマは、あれ
から洗濯して、ベットの脇に
置いてある。
このままどう続いていくの
か、私たち。
ひとり開けるビールの、プシ
ュッ
という音がやけに大きく響く。
まだ、どこかでわがままな
のだ、お互い。
あなたがいないと初めて
わかる。わかっているのに、
会うとその平行感覚がどこか
でずれる。
ま、本来、恋というものはそ
ういうものかもしれず、妙に
達観してしまう自分もいた。
たまにはこんな夜があって、
いいのかもしれない。
と思いつつ、やはり寂しい
気持もいなめない。
あなたはどこでなにをして
いるのやら・・・・・・・。
・・・・・・なにが恋の小休止?
単なる強がりではないか・・・。
強気になったり、弱気になった
り揺れている。
携帯電話が鳴った。
[m:32]
飛び起きるようにして、受話器を
取る。
「俺だけど・・・・・・」
その声で、一気にねじれた心が
ピンと張りつめて、
いきいきと動きだすゲンキンな
私がいて、
・・・・やはりあなたが好きなの、
必要なの・・・・
と、まるでテレビドラマの
ヒロインのようなセリフを、
心の中でつぶやいた。