クロカメ日記

カメを中心に読んだ本のこと、見た映画のことや日々感じたことを書いていきます。

椿と花水木 下 津本陽著

2024-10-05 17:07:00 | 読書
アメリカを出て日本への帰国を決意した万次郎。しかし、鎖国中の帰っては死罪の可能性もある。しかし、アメリカで全てを失った彼は、母に一眼でも会いたいと言う思いの一心で、アメリカを離れる。
時はペリー来港とほぼ同時期。英語を話せる日本人は居らず、万次郎がアメリカのスパイである疑いが晴れずアメリカとの交渉に直接関与する事は許されなかった。もしも、ここで、万次郎を交渉役に抜擢する者がいれば、この後の日本の歴史が大きく好天したのではないだろうか?

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椿と花水木 万次郎の生涯 上 津本陽 著

2024-08-31 13:39:00 | 読書
幕末から明治に向けて僕は誰よりもこの人の存在が一番大きかったのではないかと思う。ジョンマンこと中浜万次郎。鎖国の為、諸外国の技術も国家の形も誰も見た事無いところ、殆ど力づくで開国させられた日本。浦島太郎状態で大海原に放たれたのと、少しでも知識を得られていたのでは大違いだったと思う。
万次郎は、まだ子供と言ってもいい年齢で、他の漁師とは好奇心の強さが違った。そのスポンジの様な物事を吸収する力はまさに明治初期の日本と同じ。まさに上巻はこの吸収し続ける期間でした。
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サンショウウオの四十九日 朝比奈秋著

2024-07-31 10:47:00 | 読書
一つの身体に2人が共有する形の双子の姉妹。この姉妹の視点から見た不思議な体験。この姉妹の父もその兄の身体に宿った三つ子だった。当初1人だと思われていた娘が2人だと分かった時、父は2人の娘の声を聞き分けられたのも、父のこの珍しい体験があったからなのだろうか?今、どちらの言葉なのか?よく考えながら読み進めました。
人間の尊厳とは?人間の生死とは?一旦全てゼロにしてから、積み上げて行くように読み進めましたが、答えにはまだ辿り着きませんでした。
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海神の子 川越宗一 著

2024-07-24 16:54:00 | 読書
中国では、明の末期から清へと代わる大変革期、日本では江戸初期から中期にかけて、中国人の父、日本人の母から生まれた長男が主人公。母は、夫である主人公の父を殺害し、海賊の長となる。この母も主人公も居場所が無く行き場が無い。いつしか同じ様に行き場の無くなった人達の安住の地を作ろうと奔走するが、頼りの明が滅び、徐々に追い込まれていく。
この主人公の話は母の祖国日本で英雄の話として後世に受け継がれる事となる。

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愚道一休  木下昌輝 著

2024-06-28 04:55:00 | 読書
子供の頃見た一休さん。しかし、歴史の教科書に載っていた一休さん世の中がの肖像画にはその面影は無い、
一休は禅を守る為、ただその為に悪となり、地獄への道を進む。世の中は一休以上に乱れ、悪が蔓延る。正しい禅とは何か、一休は狂った様にその真逆の所からそれを探し求め、ついに見つけ出す。その身をもって。
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