クロカメ日記

カメを中心に読んだ本のこと、見た映画のことや日々感じたことを書いていきます。

青い壺 有吉佐和子 著

2025-01-26 20:15:00 | 読書
初めて納得のいく壺が焼き上がった主人公。しかし、その壺を手放してしまう。この青い壺が、様々な人の人生に寄り添いながら、でも、次々と手放されてしまう。日本からスペインへと渡り、そして、最後に作者の手に。
様々な人生を見つめ、戻って来た時には、まるで別物の様な値打ちになっていた。作った本人が名乗っても、信じて貰えないくらいに。
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藍を継ぐ海 伊与原 新著

2025-01-05 19:34:00 | 読書
アカウミガメの産卵、孵化を通して人間と自然との向き合い方を問う。自然保全自体が人間のエゴではないか?人間に何が出来るのか?ただただ人間は自然に対して無力だと僕は思います。人間に唯一出来る事は、自然を感じる事。孵化して海に向かう子ガメに頑張れと言い、絶命した個体に涙する。これは、人間にしか出来ない事。
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秘色の契り 木下昌輝 著

2024-11-30 12:03:00 | 読書
代々続いた愚策の為、貧窮する民を何とか救いたいと思う下級藩士。それに同調する仲間。そこ来た藩主の養子探しに秘策を講じ何とか自分達が思う藩主を得た。藩主は、政に無関心。その藩主を動かし、遂には藩政の改革へと導かさた。しかし、藩主の掲げた改革案は、厳し過ぎ、反旗を翻す藩士まで現れてしまう。
時が経ち、改革が達成された藍の大市は、藩を活気付かせ、大きな成果となる。1人生き残った藩士は、その光景を見ながら思う、藩主は明君だったのか?暗君だったのか?

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方舟 夕木春央 著

2024-10-30 09:05:00 | 読書
大学時代の友人5人とその内の従兄弟の6人で、山奥にある謎の地下建造物に軽い気持ちで探検に行く6人。そこに迷い込んだ親子3人。この謎の地下建造物で一夜を過ごす事となった9人だったが、地震が発生し、出口が塞がれる。この地下から出るには、誰かが出口を塞いでいる鉄球を機械で巻き上げなければならず、その作業をする者は、その鉄球によって作業する部屋が塞がり、犠牲とならなければならない。
閉じ込められた9人のうち、誰がこの役目をするのか?閉鎖感と迫り来る恐怖の中、人がとる行動とは?
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椿と花水木 下 津本陽著

2024-10-05 17:07:00 | 読書
アメリカを出て日本への帰国を決意した万次郎。しかし、鎖国中の帰っては死罪の可能性もある。しかし、アメリカで全てを失った彼は、母に一眼でも会いたいと言う思いの一心で、アメリカを離れる。
時はペリー来港とほぼ同時期。英語を話せる日本人は居らず、万次郎がアメリカのスパイである疑いが晴れずアメリカとの交渉に直接関与する事は許されなかった。もしも、ここで、万次郎を交渉役に抜擢する者がいれば、この後の日本の歴史が大きく好天したのではないだろうか?

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