落ち着きました。
44号は、大きさが1円硬貨くらいしか無く、これが原因で逆子になってしまったのだと思います。卵は、通常の大きさがありました。まず、元に戻ることは無理と判断し、通常の方向に向けてあげました。次に、数日は、ヤドカリの様に殻を着けたまま歩きまわていましたが、異常な大きさのヨークサックだったため、前足の力を抜くと顔で全身を支える形になり、窒息しそうで心配でした。数日経っても全く吸収されず、徐々に元気がなくなってきました。よく見ると、首とヨークサックに殻が突き刺さる様になっているので、最後の手段として殻から出しました。1時間でヨークサックはかなり吸収されましたが、意識がなくなり、全く反応しなくなりました。冷たくなっていましたが、掌に乗せると心臓の鼓動が感じられ、手全体を使って温めました。そして、静かに最後を迎えました。
今回は、後悔でいっぱいです。辛かっただろうな。僕が手を出さなかったらもっと楽に逝けたのでは?僕の判断は、本当に間違っていなかったのか?何度も自分に問いただしました。
僕達が出来ることは、44号のことを忘れないこと。44号の分も他の子達に愛情を注いであげることだと思います。