なぜ、巡り合うのかを私たちは知らない。
生きていればまた、巡り会える。
運命なんか変えられない。
流されて、たどり着いたところで生きるだけ。
ただ、そこで精一杯生きるだけ。
細い、細い糸だけど、
ちっぽけな人間だけど、
コツコツと紬続けると
何時しか、誰かを温めるかも知れない。
母ひとり、娘ひとりの貧しい家族。母の職場に忍び込む幼い娘。カーテン越しに映る母の影。このカーテン1枚の隔たりが娘の成長と共に大きくなってきている。母の気持ちが自分から離れていってるのではないか？
言っていい？この言葉に対する言葉は無かったけど、カーテン越しに強い愛情を感じた娘。それから、ふたり、いつもの様に手を繋いで帰る。しかし、その距離はずっと近く感じられた。
