GoToトラベルキャンペーンは、新型コロナウイルス感染収束まで延期の選択を！

国内の新たな感染者は408人、感染者の累計は2万2704人
国内では12日、新たに408人の感染が確認され、国内の感染者は2万1992人、クルーズ船乗船者を含む感染者の累計は2万2704人になりました。
新たな感染者は緊急事態宣言解除後の急増しており、300人を超えたのは4日連続、400人超えは今月10日に続いて2回目です。
なお、新たに確認された死亡者はなく、死亡者の累計は996人です。
これは、あくまでもPCR検査を受けることができた患者のみの数値です。
リンクを追えない新たな感染者が次々と見つかっていますので、無症状や軽症のためPCR検査を受けていない「隠れ感染者」から感染したものとみられます。
緊急事態宣言解除後、じわりじわりと感染が拡大していますのて、「密閉」「密集」「密接」の3密を避けるとともに、「うがい」「手洗い」「マスクの着用」を徹底するなど、新型コロナウイルスに感染しないよう、「新しい生活様式」を実践しましょう。

都内の新たな感染者は206人、感染者の累計は7927人
東京都12日、新たに206人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。
感染者は緊急事態宣言解除後の急増しており、200人を超えたのは4日連続です。
このうち、20代と30代が133人で全体のおよそ65%を占めています。
また、92人は感染経路が不明です。
これで都内の感染者数の累計は7927人となりました。
なお、新たに確認された死亡者はなく、死亡者の累計は325人です。
都は、不要不急の他県への移動は控えるとともに、感染の確認が相次いでいる夜の繁華街では、適切な感染防止策を講じている店を選ぶなど、十分に注意するよう強く呼びかけていますが、注意喚起だけでは感染拡大を止めることは不可能です。

22日からのGoToトラベルキャンペーンは延期を！
経路が不明で、リンクを追えない感染者が急増し、都内から隣接する3県へ、さらに全国へ拡大しているなか、今月22日からはGoToトラベルキャンペーンが実施されます。
夏休み中の家族旅行や帰省などで県をまたぐ移動が増えると、いわゆる「隠れ感染者」である観光客や帰省客からの感染が全国に拡大していく危険性が高まります。
旅行先や帰省先には、重症化しやすい高齢者が大勢いて、医療体制がぜい弱な地方で新型コロナウイルスの感染が拡大すると、たちまち医療体制がひっ迫してしまい、高齢者や持病がある人々は命の危険にさらされてしまいます。
新型コロナウイルスの感染拡大で、経営が厳しい旅館、ホテル、土産物店などを支援する目的のキャンペーンが、感染拡大キャンペーンになりかねないので、このタイミングでの実施は見送るべきかと思います。

西村大臣は7月12日の会見で、キャンペーンについて「感染が広がっていることについては注意をしながら進めていかなければなりません」と説明。
また、九州を中心に、豪雨による大きな被害が出ていることにふれ、「被災された方々への配慮も十分頭に置きながら進めていかなければならない」と述べました。
一方で、「感染防止策と経済、社会活動を両立する段階であります」とも説明し、キャンペーンを予定通り実施する意向を明らかにしています。
「感染防止策を徹底していただくことで経済社会活動との両立を計っていけます」として、検温や消毒、ソーシャルディスタンスの確保などの感染防止策の徹底を呼びかけました。
また、「体調に違和感がある人、倦怠感がある人などは外出を控えてほしいし、県をまたぐ移動は控えていただきたい」とも強調しました。

GoToトラベルキャンペーンの実施について、「感染が広がっていることについては注意をしながら進めていかなければならない」「被災された方々への配慮も十分頭に置きながら進めていかなければならない」のではなく、「収束が見えなく、また、豪雨で被災された方々への配慮も考慮して、このタイミングでの実施を見送る」べきではないのか？
そもそも、「体調に違和感がある人、倦怠感がある人などは外出を控えてほしいし、県をまたぐ移動は控えていただきたい」ではなく、「感染が疑われるので、速やかにPCR検査を受けていただきたい」ではないのか？
感染防止策と経済、社会活動を両立するためにも、地方への感染を拡大しかねない「GoToトラベルキャンペーン」は、新型コロナウイルスが収束するまで延期すべきではないのか？
感染拡大が進んでいる、東京都、大阪府、神奈川県、埼玉県、千葉県に「緊急事態宣言」を発令して、新型コロナウイルスから国民の命と暮らしを守って欲しいものです。

新規感染者数の動向

世界の感染者1278万人超え、死亡者は56万人超え
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学などのまとめによりますと、世界全体の新型コロナウイルスの感染者の数は日本時間13日午前3時の時点で1278万5483人となりました。
また、死亡者は56万6210人となりました。

国別の感染者は、アメリカが327万8946人と最も多く、ブラジルが183万9850人、インドが84万9553人、ロシアが72万6036人、ペルーが32万2710人などとなっています。
また、国別の死亡者は、アメリカが13万5029人、ブラジルが7万1469人、イギリスが4万4904人、イタリアが3万4954人、メキシコが3万4730人などとなっています。