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根本宗子作・演出 舞台「宝飾時計」

2023-05-16 23:20:00 | 日記
今年1〜2月に行われた高畑充希が主演の舞台「宝飾時計」が早くもwowowで放送された。他の舞台もどんどん早く放送されないかなあ。
お正月ぐらいにこのフライヤーを見て、高畑充希が舞台やるのかと思ったがチケットがまあまあ高額で、しかも「宝飾時計」ってタイトルがデパートの展示会か、買取業者のチラシ裏面みたいな地味さで、ちょっとどうかな?と思った。

ところが、作演出の根本宗子氏は10年前にエッジの効いた作風で話題を呼び、岸田國士戯曲賞にもノミネートされた注目の人だそう。私が先日読んだ小説「今、出来る、精一杯」も舞台を小説にしたものだった。たしか小説にも病んだ若人がたくさん出てきて、わちゃわちゃしてて、面白く読んだ。

しかし、この作品がエッジが効いてるかといえば、どうかな?タイトルが昭和っぽいし。
でも俳優たちは、早口でイキイキとセリフをまくしたて、舞台を縦横無尽に動き回って、上手いなあと。とくにステージママに振り回される子役で、のちに引きこもりになるという振り幅の大きい役を演じた小柄で可愛い女優さんがとても良かった。
なぜか、小池栄子は張り切り過ぎてて(ねもしゅーの舞台に呼ばれてうれしい!と答えてらしたね)、成田凌は目が開き過ぎ(舞台で気張りすぎ?映画で観たゲイの役はとても良かった)。見てて少し違和感。
高畑充希は、今やってるドラキュラの娘役と演技のニュアンスが似てたね。高畑充希の芝居はこうです!という個性がハッキリしてて、主演の風格。舞台出身、いやミュージカル出身だったっけ。

えーと、ストーリーはややこしかった。(2回観た。)純粋過ぎて、好きな人を好きという自信が持てない男と、そんな男を待ち続ける女のお話。2人は子役時代に知り合い、人前では本当の自分が出せないシャイなところが気が合って恋におちる。けど、一度は男が逃げ出し、30歳になった今も子役を演じ続ける女の前に再び現れる…。
退屈するほどでもないけど、2時間半は少し長く感じた。でも、人間の弱さ繊細さ傲慢さを深掘りしていくような作風が好みだし、少しだけつかこうへいの作風に似てる?ようにも思ったりして。


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