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「高瀬庄左衛門御留書」

2022-06-08 17:32:00 | 日記
時代小説である。藤沢周平とか山本周五郎とか教科書で少し読んだぐらいで、ほとんど読まない。

なぜこれを読みたくなったのか思い出せないのだけど、きっと紹介文が良かったんだね。。
帯にはー


神山藩で群方(こおりがた)をつとめる高瀬庄左衛門。五十を前にして妻を亡くし、息子をも事故で失い、ただ倹(つま)しく老いてゆく身。
息子の嫁・志穂とともに手慰み(てなぐさみ)に絵を描きながら、寂寥と悔恨のなかに生きていた。しかしゆっくりと確実に、藩の政争の嵐が庄左衛門を襲いにくる。

以上帯より。

主人公が渋い。確かに寂しい暮らしだけど絵を描くのが趣味なので、四季の移り変わりに敏感で、雪の中に小さな梅の花を見つけて、絵に描いたりする。粋なおじ様なのだ。
そして、ちょっとぐらいお味噌汁の味が辛くても、それはそれで、嫁の味。と馴染んでくれる。そりゃ、夫を亡くした嫁・志穂も惚れるだろう。

これ、配役考えたら、堤真一かなあ。古田新太ではないかなあ。滝藤賢一は今のところ、落ち着きないしなあ。誰かなあ。
志穂の候補はいっぱいいるわ。このあいだ、映画「みおつくし料理帳」で主役やって、今auのcmで「ダンス部です!」って踊ってる松本穂香なんて、ぴったり。もう穂の字が一緒やん。ダンスバトル相手の西野七瀬ちゃんでもいいし。もちろん、上白石萌音ちゃんでも。

えーと、この作者は、藤沢周平や山本周五郎の後を継ぐ書き手と期待されているので、私なんぞが配役など考えて遊んでる場合ではないのである。誉めなきゃ。

やっぱり武士言葉だからか文章というか文体が落ち着いていて心地よい。
章の始まりには、「松林の向こうで波音が大きくなった」など美しい自然描写で始まることが多く、まるで、俳句の世界観。ゆったりとその時代の風景に浸れる。
ただ、難しい漢字が多く、"おとなう声"とかスマホ辞書には載ってない昔?の言葉もあったりしてちょっと難しいけど、それはそれで味わいなのだ。

政争に巻き込まれてからは、苦しい場面、苦々しい場面もたくさんあって、お偉方がたくさん出てきて理解できてないところもあるんだけど、実直にいきることが大切なんだな、と感じた。




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