くっしーの徒然日記

星空指数とGPV その2(M106/M51/M76)

さて、時刻も4時近くになり、薄明までの残り時間が少なくなってきた。
所で今日は、おうし座南流星群の極大日頃らしい。月明かりの中で、
4個程流星を見かけたので、IXY910isをオリオン座からスバル辺りに
掛けての方角を連続撮影してみたが、残念ながら収穫は無かった。
月が沈んでからは、肉眼でも流星を見かける事はなかったので余り飛んで
ないみたいだ。

明け方も近づいてきて、昇る北斗七星の上の方に有るM97フクロウ星雲の
撮影が終わった後は、更に北斗七星に沿って下に目標を定める。
次に撮影したのは、柄杓の柄の真ん中近辺と同じ位の高さにあるM106だ。


【↑M106 りょうけん座の渦巻き銀河】SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm
80倍 IXY 30S ISO:3200 S:64秒F:2.0 f=4.9mm 5コマ
撮影日:2011/11/5 03:58-04:11 撮影場所:静岡県駿東郡
Registaxでコンポジット→YIMGでかぶり補正、トリミング・レベル
            ・サイズ調整

M106は18分角程なので、15mmのアイピースでも充分写せそうだが、薄明も
近いので、9mmのアイピースそのままで撮影した。前の記事に少し書いたが
この日は、下に敷いた板が今ひとつ不安定で、多少揺れたりしてブレ気味。
おかげで銀河が多少ぼんやりしてしまったが、何とか銀河の2本の腕を確認
できる程度にはディスクを捕らえられた。又、写真の右上には、NGC4248
12等級の銀河も写っている。もう少し台にしている板の安定が取れていれば
全体にはっきりした感じになったと思われるので、また、次回に挑戦して
みたいと思う。

さて、M106を撮影し終わった所で、さらに北斗七星沿いに下に下がって、
次なる目標は、柄杓の柄の先端辺りの高さのM51子持ち銀河だ。M51はGW
に富士山のふもとから捕らえてはいるが
、まだIXY910isで15秒露光の
時代なので、今回は、ISO3200/64秒露出で再挑戦である。


【↑M51 子持ち銀河】SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm
80倍 IXY 30S ISO:3200 S:64秒F:2.0 f=4.9mm 11コマ
撮影日:2011/11/5 04:29-04:51 撮影場所:静岡県駿東郡
Registaxでコンポジット→YIMGでトリミング・ガンマ・サイズ調整

この時間のM51は、北東方向に成る為、東の空から迫り来る薄明の影響を
多少受けているかと思われるギリギリの時間での撮影になった。
残念ながら台の不安定で、ちょっと解像度は落ちる物の、何とか親銀河
から子銀河に伸びる2本の大きな腕と、子銀河のかすかな腕も捕らえる事
がかろうじて出来た。GWに取った時は、親銀河の2本の腕がほとんど
判らない位
だったので、9mmのアイピースで多少暗い状態ではあるが、
高感度・長秒露出の効果が充分出た結果が得られた。

さて、M51の撮影が終わる頃には、すっかり東の空の薄明が始まったが、
西の方はまだ少し暗いような感じに見えたので、もう一がんばりで、
北西の空にあるM76小アレイ星雲を撮影してみた。


【↑M76 小アレイ星雲】SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm
80倍 IXY 30S ISO:3200 S:64秒F:2.0 f=4.9mm 6コマ
撮影日:2011/11/5 05:05-05:13 撮影場所:静岡県駿東郡
Registaxでコンポジット→YIMGでトリミング・ガンマ・サイズ調整

M27アレイ星雲を2回り位小さくしたような、小さいアレイ状の形をして
いるのだが、残念ながら、この倍率と、解像度では、横長の俵の様な形に
写っていて、アレイ状にまでは見えなかった。かろうじて、長辺側の
エッジは赤く色づいているのと、そこからかすかに広がるような扇形の
星雲部分もぎりぎり判別できるか位だ。さすがにこの時間になると、撮影
している背景が真っ青状態で、10コマ撮影したが、最後の5コマ位は、
背景に星雲がどんどん消えていくのが判る写りとなった。
次回はもう少し暗いうちに撮影してみたいものだ。

と言う事で、西の空もすっかり明るくなった所で、今日の撮影を終えた。

撤収前にリアタイヤを確認するとやっぱりエアが抜けきっているので、
諦めてスペアタイヤに交換した。

タイヤ交換を終え、撤収作業を完了する頃には、朝焼けが始まっていた。
いつもは日の出前に5合目を降りるのだが、たまには日の出を見てから
降りようと思い、撤収後に少し車の中で日の出を待った。


【↑雲海の上に昇る朝日】

残念ながら、この日はそれ程真っ赤な朝焼けという風には成らなかったが
日の出を拝んでから、五合目を後にした。

ちなみに、この日は、外に置いた温度計の針は0度まで下がったが、
マイナスに成る事は無かったので、それ程寒い思いをせずに過ごせたかな。
2011.11.4-5(11/8)

コメント一覧

くっしー
Nikon 8cmさんこんんちは。

どうも有り難うございます。この渦巻きが良く写ると、ほんと銀河は、撮ってて楽しいですね。

設置は気をつけていても、後でしまった!と言うことが結構あります。なかなか思うように設置できない物ですね。なるべく設置のバラツキのでない方法でも考えないと、、、
NIkon 8cm
http://nikon8cm.exblog.jp/
くっしーさん

すごいすごい、M51の腕もグリングリンですね!!私も、いつか再挑戦してみたいと思います。
現地に着くと少しでも早く撮影をはじめたいという気持ちが強くて、冷静にと思いながらも、セッティングの確認が甘くなってしまいがちで、後でシマッタ!なんてことが多いですよね。
お互いセッティングは慎重にやって傑作を残したいものですね。
くっしー
スタパオーナーさん、こんばんわ。
いや~、わずか1分でここまで写るのだから、コリメートによる明るい光学系さまさまですよね。しかし、このぐるぐる渦巻く銀河が写ると、俄然楽しくなってきますね。早くスタパオーナーさんも参戦してきて下さい。
スタパオーナー
http://www.star-party.jp
コンデジで系外銀河がここまで写るとは・・・
いよいよ面白くなってきましたね。
私もそろそろコンデジで天体写真を再起動したくなってきました。
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